弟だと思ってたのにーCHENー (ページ26)

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熱愛ページ26

翌日、朝食をとりながら朝の情報番組を見ていると、

『大人気グループ、EXOのチェンさんに熱愛報道です！』

「ぶっ」

丁度飲んでいたコーヒーを吹き出した。

チェンって、ジョンデ？

ジョンデに熱愛？？？

『お相手は新人アイドルグループ、Dollのアルさん。
2人はソウル内のスーパーで買い物をした後、チェンさんの車に乗り込む姿が撮られています。』

ジョンデとお相手のアルさんがそれぞれ踊っている映像が映し出される。

これはこれは、ピチピチで若くて可愛らしい女の子。

スーパーで買い物ってことは宿舎に行ったってことよね。

メンバーも公認ってこと？？

今までのジョンデの行動、言動はやっぱり私をからかってただけなんだ。

わかってたつもりなのに、現実を突きつけられるとモヤモヤしてしまう。

なに？私、傷ついてるの？

あほらしい。今までもジョンデは可愛い弟だったじゃない。

そのまま朝食を食べる気にもなれず、
コーヒーだけ飲んで家を出た。

「…Aさん？大丈夫ですか？」

「え？ああ、すみません。もう一度お願いします」

今は事務所でメイク雑誌連載の打ち合わせ中なのに、
身が入らない。

これではだめだ。しっかりしないと、A！！！

なんとか持ち直して打ち合わせを終わらせた。

「ありがとうございました。」

「あ、Aさん！お昼、まだですよね？よかったら一緒にどうですか？」

爽やかな笑顔で声をかけてきたのは
私の連載の担当をしてくれているハヌルさん。

ハヌルさんは私より5つ年上で、
いつも気さくに声をかけてくださる優しい担当者さんだ。

「ええ、是非。ご一緒させてください」

本当は食欲もあまりないんだけど、
一応仕事の付き合いだし、ハヌルさんは良い方だし、ご一緒させてもらうことにした。