聞こえる寝息 ページ25
結局最後までEXOが出てる番組を見ていたけど、
相変わらずジョンデは私の膝枕でごろごろしている。
「やっぱ君たちアイドルだね〜」
CH「…………」
反応のないジョンデの顔を除くと、
スースーと寝息を立てて気持ちよさそうに眠っている。
「寝てんのかい…」
まあ今日もライブだったし疲れたよね。
なんとなくジョンデの髪を触る。
うわー髪サラサラ。
枝毛とかなさそうだな。
肌もめちゃめちゃ綺麗だし、肌触りがすべすべ。
あー羨ましい。
ジョンデはまつげも長いのよね。
くるんっと少し上を向いたまつげ。
ほんと綺麗な顔だな〜とまじまじと顔を近づけて見ていたら、
ぱちっと目を開けてこちらに顔を向けるジョンデ。
「わぁっ！」
CH「ヌナ見すぎ〜(笑)俺、顔に穴空いてない？」
「空いてないわ。ってか急に起きないでよびっくりした〜」
もう少しでキスするんじゃないかって距離に顔があったもんだから驚いた…
CH「したかった？ぽっぽ。俺はいつでも大歓迎だけど？」
口角をきゅっとあげながら言うジョンデに、
一瞬、一瞬だけときめいてしまった。
「こら、調子に乗らないの。明日も仕事でしょ！
もう帰りな〜タクシー呼んであげるから」
スマホを手にする私に
CH「えー！泊まっちゃだめ？」
だだをこねるジョンデ。
「だめに決まってるでしょ！」
CH「ケチだな〜。でもまたヌナに膝枕してもらわないと仕事できなくなるからまた来るねん」
私の頭に手をぽんと置いて、
タクシーは下で拾うから大丈夫だよと言って出ていってしまった。
最近になって、全然掴めないな、キムジョンデ。
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作者名：蓮 | 作成日時：2018年6月30日 11時
