【番外編】Xmasver. ページ28
『冨岡さん』
私は縁側に座り鎹鴉を撫でている冨岡さんに話しかける。
『知っていましたか?今日はクリスマスという日らしいです』
「くりすます?」
『ええ。他国の異文化です。クリスマスには大切な人たちにプレゼントを渡すそうです。』
冨岡さんは大きな反応はないがクリスマスという言葉を知り少しインプットしているようだ。
あら。インプットだなんて…異国文化に触れすぎてつい異国の言葉が…
私は冨岡さんにあるものを渡した。
「これは…」
『プレゼントです!もうこんなに寒い時期なのに冨岡さんったら、隊服と羽織だけ!寒くないんですか?ってことでマフラー買ってみちゃいました♡』
プレゼントを開け首に巻く冨岡さん。
「うん。暖かい。」
そしてムフフと笑う冨岡さん。
『そーれーと、今日ここでみなさんとクリスマス会をすることになりました!』
そう。私はクリスマス会の招待を炭治郎達、柱達に伝えてある。
「不死川も来るのか?」
『来ると思いますよ!』
するとまたムフフと笑った。
これを機に仲良くなろうとしているのだろう。我ながらうちの師範は可愛い。
『では私は準備してきます。』
そう言って立ち上がろうとした時グイッと腕を引かれる。
冨岡さんに背を向けていた体制のまま冨岡さんの腕の中へと落ちていく。
『わっご、ごめんな「今は」え?』
耳に直接冨岡さんの声が届き吐息がかかりくすぐったい。
「今はプレゼントを用意出来ていない。だが、来年またクリスマスの日にプレゼントを用意しよう。」
嬉しかった。
でもなんだか恥ずかしくて…
『プレゼントって相手に準備すること伝えたら意味ないんですよっ』
とからかい気味で言いながら立ち上がると、心外!というような顔をしている冨岡さん。
『…でも。来年もまたあなたといられるのなら…ふふ。プレゼント楽しみにしていますね』
私が笑うと冨岡さんも微笑んだ。
綺麗に冬の太陽の光が差し込むこの日。
来年という未来をあなたと______
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大正コソコソ噂話
「この後のクリスマス会は不死川さんにおはぎを渡したことで喧嘩が勃発しましたが、宇髄さんが割って入り2人にお酒を飲ませたことで1番に潰れたそうですよ」
『お世話大変だったよ…みんな!メリークリスマス!』
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のえる(プロフ) - 花の精霊百合花さん» ほんとだありがとうございます笑 (2019年11月12日 1時) (レス) id: b16da9fff7 (このIDを非表示/違反報告)
花の精霊百合花(プロフ) - 作者さん誤字してませんか?笑止千万なはずです、承知になってますよ (2019年11月11日 15時) (レス) id: 33e3ced249 (このIDを非表示/違反報告)
のえる(プロフ) - マモルさん» 人それぞれの解釈なので、私の価値観を押し付けるみたいであまり言いたくないのですが夢主ちゃんは鬼を嫌っていながら何処か最後は幸せになって欲しいと思っています。なので、鬼の首を着る時はなるべく干天の慈雨を使っているという感じです…( .. ) (2019年11月4日 16時) (レス) id: b16da9fff7 (このIDを非表示/違反報告)
マモル(プロフ) - 気になったんですけど、干天の慈雨は鬼が自ら首を差し出した時に使う技なので突っ込んで来てる鬼には使わなくていいと思ってしまって… すみません、作者なりの考えがあるとお思いでしょうがそれが気になってしまい… (2019年11月4日 16時) (レス) id: 58a48f54b9 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - アンケートにこちらで答えさせていただきます!私は冨岡さんの継子がいいです (2019年10月30日 6時) (レス) id: 39433c79c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえる | 作成日時:2019年10月26日 1時