7.弟子と継子 ページ13
「水の呼吸 弐ノ型 水車!」
男の子に近づく腕を切る女の子。
水の呼吸!?鱗滝さんの弟子…?
いや、でも俺と禰豆子以外鱗滝さんの家にはいなかったし…
俺はずっと外で修行していたからその間に…?
いや、そんな事を考えてる暇などない。
『!!』
今度は女の子に向かっていく鬼の手。
助けなきゃ。助けなきゃ助けなきゃ…!
『水の呼吸 弐ノ型 水車!』
俺はその場を飛び出し鬼の手を切った。
「また来たな。俺の可愛い狐が」
にやりと笑う鬼。
「水の呼吸…そこの女も鱗滝の弟子か。今年は2人と出会えたな」
「私は鱗滝さんの弟子ではない。冨岡義勇。水柱の継子。巫 千尋。鱗滝さんは師範の師範だ。」
『冨岡さんの…?』
俺の呟きは誰の耳にも入らなかった。
「くくく。どうでもいい。鱗滝と関わりあるやつは全員腹の中に入れるんだ。狐小僧。今は明治何年だ。」
『?…今は大正時代だ。』
「大正…?」
鬼の目がぐるんと回る。
「あああああ!年号がぁ!年号が変わっている!!!また俺がこんな所に閉じ込められてる間に!!!許さん!!!許さぁぁぁぁん!」
『どうして鱗滝さんを…?』
年号が変わった事を知って騒ぎ立てる鬼に俺は問いかけた。
「知ってるさ!俺をとらえたのは鱗滝だからなぁ忘れもしない47年前…!あいつがまだ鬼狩りをしていた頃だ。江戸時代…」
説明する鬼に俺は混乱する。
『鬼狩り?江戸時代!?』
「嘘だ!そんなに長生きしてる鬼なんかいないはずだ!!」
女の子が助けた男の子によるとここには人間を2、3人しか食べていない鬼しかいないはずなんだそう。
50人は食べたと話し、何かを数えた鬼は俺を指し14、女の子を指し15と数えた。
それが何かと聞くと「鱗滝の弟子を食った数」だと答えた。
その時俺は錆兎と真菰のことを知った。
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大正コソコソ噂話
『この時千尋さんは自分のこと以外話をしなかったけど実は眠くてうたた寝をしていたそうですよ。全く…緊張感ってものがなくて俺はひやひやします。』
「しょ、しょーがないじゃん!?緊張しすぎて眠くなっちゃったんだよ!人間の生きてく上での欲求だよ!それには従うしかないやんか???」
『はぁ…』
「ため息つかないで!!」
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のえる(プロフ) - 花の精霊百合花さん» ほんとだありがとうございます笑 (2019年11月12日 1時) (レス) id: b16da9fff7 (このIDを非表示/違反報告)
花の精霊百合花(プロフ) - 作者さん誤字してませんか?笑止千万なはずです、承知になってますよ (2019年11月11日 15時) (レス) id: 33e3ced249 (このIDを非表示/違反報告)
のえる(プロフ) - マモルさん» 人それぞれの解釈なので、私の価値観を押し付けるみたいであまり言いたくないのですが夢主ちゃんは鬼を嫌っていながら何処か最後は幸せになって欲しいと思っています。なので、鬼の首を着る時はなるべく干天の慈雨を使っているという感じです…( .. ) (2019年11月4日 16時) (レス) id: b16da9fff7 (このIDを非表示/違反報告)
マモル(プロフ) - 気になったんですけど、干天の慈雨は鬼が自ら首を差し出した時に使う技なので突っ込んで来てる鬼には使わなくていいと思ってしまって… すみません、作者なりの考えがあるとお思いでしょうがそれが気になってしまい… (2019年11月4日 16時) (レス) id: 58a48f54b9 (このIDを非表示/違反報告)
orange(プロフ) - アンケートにこちらで答えさせていただきます!私は冨岡さんの継子がいいです (2019年10月30日 6時) (レス) id: 39433c79c4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:のえる | 作成日時:2019年10月26日 1時