長女ノ務メ【鬼滅の刃】

10.小鬼 ページ16

もうすぐ鱗滝さんの家に着く。

その時私の鼻が反応した。

その瞬間私は走る。

家のドアを開け中を確認する。

いた。鬼。


「千尋さん！」


はっとし声がするほうを見る。

嬉しそうな顔とオーラで匂いで私に手を振る炭治郎君。

何故。

何故鬼がいるのに穏やかなんだ？


『…それ…は？』

「あぁ！俺の妹禰豆子だ！」


小鬼を指させば、紹介し始める炭治郎君。


「冨岡義勇の継子であってるか？」


いつの間にか私の後ろに立っているお面を被った男。


『お初にお目にかかります。水柱、冨岡義勇の継子。巫 千尋です。』


すぐ様膝をつき挨拶をする。


『この度、最終選別にて鬼殺隊癸になりました為御報告と御挨拶に伺いました。』


そして私はストレートに鱗滝様に質問をする。


『つかぬ事をお伺いしますが、何故小鬼が平然とした顔で人間と共に屋根の下にいるのでしょうか。』

「巫。お前にはあの鬼はどのように見える。」

『…他の鬼とは全く違います。最終選別で私は初めて鬼を見ました。その鬼達は獣、己の欲に素直すぎる、貪欲で嫌な匂いとオーラを感じました。ですが、この小鬼は優しさ、あたたかさなど穏やかな匂いとオーラを感じました。』

「うむ。それが答えじゃ。」


鱗滝様は静かに頷いた。


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大正コソコソ噂話

「禰豆子を見つけた時にすぐに攻撃をしなかったのは見えたオーラ、匂いで戸惑ったからなんだそうです！」

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