高専生、雄英に通ってます。2【ヒロアカ】【呪術廻戦】 (ページ10)

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４３　2人の傷跡ページ10

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「あのさ聞きたいことがあるんだけど、天宮のおでこにある傷どうしたんだ？」

　私はバッと音が聞こえるぐらいの速度で傷を手で隠した。

「…いつ見たの？」

「騎馬戦で天宮がハチマキ取った時前髪が一瞬上がって見えたんだ。
見間違いかと思ったけど、お前の反応を見る限り俺の見間違いじゃ無いんだな。」

　まさか切島にかまをかけられるとは思わなかったし、初めにバレるのが切島だとは思わなかった。

　やっぱり前髪だけで隠すのは無理があるかな。

「……通り魔に刺されたんだよ。」

「えっ！それ大丈夫なのか？！頭だろ？！」

「偶然治癒の個性を持った人が通りかかって助けてくれた。」

「よかったなー！」

　まぁ、嘘だけど…。本当のこと言えるわけないじゃん。

「それを言うなら切島の右目の切り傷どうしたの？」

「あー…これな。」

「…言いたくないなら言わなくていいよ。」

　もちろん話すか話さないかは切島が決めることだ。

「いや、いいよ。お前も話してくれたし。…俺さ、初めて個性が発現した時うっかり目を切ってしまったらしいんだ。傷はその時のだ。
…それから自分の個性が嫌だって言ってたこともあるんだ。」

「じゃあ、何でヒーロー目指してるの？」

「中学生の頃、ヒーローを目指すの諦めてたこともあったんだ。
でも昔から憧れているヒーロー、紅頼雄斗(クリムゾンライオット)が言った言葉に感動して俺も紅頼雄斗みたいになりたいって思ったんだ。」

　轟みたいなことか無くて良かったけど、いつも明るい切島でも暗い過去があったんだと思うと少しびっくりした。

「大丈夫だよ、切島なら。入試の実力試験も勝己に続いて2位だったんでしょ？きっといいヒーローになれるよ。」

「おう！」

　やっぱり切島は笑っていた方がいい。

「そういえばお前達どうなるんだろうな。」

「何が？」

「天宮と双子の…弟？トーナメント表に名前載ってなかっただろ？それにお前らくじ引かなかったし。」

「確かに…どうなるんだろう。まあ何とかなるでしょ！」

「俺負けないからな！」

「私が勝つよ！」

　私が一般人に負けるわけないじゃん。