高専生、雄英に通ってます。2【ヒロアカ】【呪術廻戦】 (ページ29)

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６２　表彰式ページ29

颯太side

「メダル授与よ！！
今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人！！」

「私がメダルを持って来＿「我らがヒーロー、オールマイトォ！！」＿……。」

　オールマイトの決め台詞に被ったミッドナイトは「かぶった……！」と手を合わせて謝っていた。

　そしてミッドナイトは仕切りなおそうと少し焦った感じで、メダルをオールマイトに差し出す。

　きちんと打ち合わせしておけばよかったのに。

　その後、3位から順にオールマイトからのアドバイスを受け取っていった。

「轟少年、おめでとう。準決勝で左側を収めてしまったのにはワケがあるのかな。」

「緑谷戦でキッカケもらって……わからなくなってしまいました。あなたが奴を気にかけるのも少しわかった気がします。
俺もあなたのようなヒーローになりたかった。ただ…俺だけが吹っ切れてそれで終わりじゃ駄目だと思った。
清算しなきゃならないものがまだある。」

　その言葉を聞いたオールマイトは轟にハグをする。

　あれ俺もやられるのかな？

　……お断りしよう。

「……顔が以前と全然違う。深くは聞くまいよ。今の君ならきっと精算できる。」

　轟のターンが終わり俺の番が来た。

「天宮少年、おめでとう。」

「ありがとうございます。繰り上げ2位みたいなもんですけどね。」

　そう言われながら、轟と同じように首にメダルがかけられる。

「いやいや、見事な準決勝だったよ。この国で君達姉弟以外にあそこまで戦える姉弟は多分滅多にいないと思うよ。

決勝で爆豪くんと戦わなかったのは私もびっくりしたよ。」

「俺はAに勝ってないから、それに個性を使いすぎて消耗が激しかった。あそこで爆豪と戦っても俺が勝つ未来が見えなかった。
もっとコントロールできるようにならないと。」

「いい心掛けだね。いつでも相談しに来なさい。」

　呪術師になるなら個性のコントロールなんてできなくても大丈夫だけどこんな事を言っておけば先生からいい目で見られるだろう。

　オールマイトはというと、俺にハグをする為に近づいてきている。

「あ、ハグは大丈夫です。」

「そう言わずに！」

「ほんとに大丈夫なんで。」

　結局、オールマイトのゴリ押しに負けてハグされた。