高専生、雄英に通ってます。2【ヒロアカ】【呪術廻戦】 (ページ12)

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４５　彼氏？ページ12

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「いや用事じゃないんだけど、みんなが応援に行ってるのに僕は何もしてないなと思って体育祭終わりに『お疲れ様』って言おうと思ってたんだけど、まさか体育祭中に連絡くれると思わなかったから。」

　なんて優しい先輩なんだろうか。乙骨先輩じゃなくて五条が海外行けば良かったのに。

「わざわざありがとうございます。じゃあ、『お疲れ様』の代わりに『頑張れ』って言ってください！」

「分かった。Aちゃん頑張れ！」

「頑張ります！」

　やっぱり先輩は優しい。

「…あっ、そういえば先輩、私の弟に会ったことないですよね？今度紹介しますよ。」

「えっ！Aちゃん弟いたの？！」

「はい。双子の弟がいます。育ちは違うんですけど、最近再会したんですよ。」

「えー！再会出来て良かったね！僕も会ってみたいなぁ！」

「折角なんで今話してみますか？近くにいるはずなので。」

「お願いしてもいい？」

「もちろんです。一旦通話切りますね。」

　乙骨と電話を一度終えてスタジアムを見ると、いつの間にか緑谷の試合が終わっていた。

　視線を感じて横を見ると耳郎と耳郎の隣に座っている八百屋がAをじぃーと見ていた。

「な、何？」

「A。あんたやっぱり彼氏いるの？」

　…ん？彼氏？

「びっくりしましたわ。Aさん年上の恋人がいらしたんですね。」

「ん？ちょっと待って！電話相手のこと言ってる？」

　2人に詳しく聞いてみると電話をしていたAの頬が緩んでいたらしく少し聞こえた電話相手の声から男だと判断した結果、Aが彼氏と電話していると思ったらしい。

「違う違う！あの人は高せ…。」

　『高専の先輩』と言いそうになった。危ない。危ない。

「えーっと。」

　よし、逃げよう！

「秘密！！」

「えっ！ちょっと！A？！」

「お待ち下さいAさん！」

　ビュンと音が聞こえそうな速さでAはA組とB組の間にある壁を飛び越えた。

　まさかA組のところから人が飛び越えて来ると思っていなかったB組のみんなは、目を丸くしてAの方を見ていた。

　着地のことを考えていなかったAは、痛いのは嫌なので近くにいた颯太にダイブした。

　…つもりだった。