３９ 振り出しに戻ったじゃねぇか ページ41
一般人side
JCは振り上げてきた異形型の腕を黒い光を発しながら切り、その後すぐにもう一方の腕を切った。その後すぐ、両脚も切断した。
なんだコイツ、ホントに中学生か？慣れすぎだろ。
コイツなにモンだ？俺と一緒か？
「ふぅー。流石特級、硬いな。この武器なかったら危なかったかも。五条様言いくるめてもらお。それに久しぶりに黒閃決めたな。」
「オイ、JC。オマエ
「敵？いや、違うけど…、それよりこそここで何しているの？お兄さん。」
違げェのか…。じゃあ、なんでこんな廃病院に。
このJCが何者なのか、それを考えていれば異形型のことなんて頭の隅にもなく、気づいた時には両腕両脚を回復させ、JCの背後に立ち上がっていた。
「オイ！うしろ！！」
「え＿《ﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬﾋｬー！！》『ｻﾞｼｭ。』」
JCが振り向いた時には異形型の手がJCの頭を指すように突き刺さっていた。
そのままJCは重力に従って倒れた。
「オイオイマジかよ。振り出しに戻ったじゃねェか。」
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
JCが倒れて結構な時間が経ったか？もうどのくらいコイツの相手をしているかもわかんねェ。
さっきから個性は当たっているのに異形型が全然ダメージを受けてないところを見ると俺の個性はアイツに通用しないらしい。
あ、アイツの刀、あれならこの異形型にも使えるか？
アイツの刀は今、数分間の戦闘で俺から離れた場所にある。
アイツの刀を取るためには異形型の背後に隙をついてまわり込むしかねェな。
作戦を考え終えたタイミングで異形型の背後で何かが動いたのが見えた。
「は？」
《ｱ"ｱ"？＿『ｻﾞｼｭ』》
「そうだったそうだった。特級は頭潰さないと…呪力による治癒は私たちみたいに難しくないんだから。」
なんで生きてるんだ？回復持ちか？
「てか、反転術式出来たんだけど！五条様言ってたじゃん！負のエネルギーと負のエネルギーを掛け合わせて正のエネルギーを生み出すんだよ！やっとわかった呪力の核心！！」
声デケーな。コイツ、ハイにかってんのか？
「今ならなんでもできそぉ。」
なんかコイツ、目ぇキラキラしてんな。
ん？なんだこれ。
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作者名：ゆずき | 作成日時：2021年6月21日 7時
