【番外編】高専へ仮入学してる子、入学前から大変です。【呪術廻戦0】 (ページ33)

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３１　唐突なお知らせページ33

五条side

　今日もAがいつものように任務にでて、いつものように何事もなく帰ってくると思ってた。いつ任務に出ても、かすり傷を負っているところすら見たことがなかったから。

　でも今日は違った。

　いつもは鳴らないAからの着信音。すぐにわかるようにAの番号だけは着信音を変えている。

　珍しいなと思いながら電話に出ると、誰かわからない女の声でAが頭に傷を負い、高専の医務室に運ばれたという知らせだった。

　補助監督がAを見つけた時点で傷はあらかた塞がっており、医務室に着いた時頭に傷跡があったが、大分治っていたそうだ。

　多分Aが反転術式使ったんだろうな。

　硝子に検査してもらった結果、どこにも異常はなくただ眠っているだけだからすぐ起きるとのこと。

　僕が予想していたように硝子も反転術式を使って治したと考えているみたいだ。

　冥さんがAの行っていた任務場所に行って残穢を調べると『夏油傑』の仕業ということがわかった。

　アイツはなんでAを狙ったんだろう。それに頭、僕の高専時代とおんなじ場所じゃん。偶然か？

　今すぐにでもAの元へ帰りたかったが、今は北海道、東北地方に長期任務中だ。後回しにしていた任務を百鬼夜行前に片付けろと学長に言われ任務に出たのが裏目に出た。

　とりあえず任務をできるだけ早く終わらせて帰ろう。帰ったらAも起きているだろう。と考えながら寝る間も惜しんで呪霊を祓った。

　硝子に連絡を取りたかったが、スマホを充電するのも忘れていたためバッテリーが切れたスマホしか手元になくAの様子を聞くことができなかった。