１５ 天宮をお迎えに ページ17
乙骨side
今の乙骨の課題の1つ『刀に呪いをスムーズにこめる方法』について知る。
まず真希に聞くと「知らねぇ。呪力のことは私に聞くな。」と言われ教えて貰えなかったが、五条ならわかるだろうと思い、聞いてみることにした。
「あの五条先生、刀に呪力をスムーズにこめたいんですけど、うまくいかなくて…何かコツとかありませんか？」
「僕は出来なくもないんだけど、それを聞くならAの方がいいと思うよ。あの子、今練習してるんだけど上達が早いからもうコツは掴んでると思うよ。」
天宮さんって何でも出来るんだ。僕も頑張らないと！
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補助監督にAがいる中学校まで送って行ってもらい、Aがいる教室まで急いで迎えに行く。
Aを迎えに行ってる途中すれ違った人達から「あの人誰？」みたいなことを沢山言われた。
早くここから出たい。天宮さんどこ？
階段を登りAの教室が見えてきたが、そこまで行く為には沢山の中学生が群がっている廊下を歩かないといけない。
頑張れ僕！！
勇気を振り絞って歩いて行くと乙骨の目に眼鏡をかけたAの姿が見えた。
「天宮さん！」
走りたかったが廊下は走ってはいけないので、小走りでなるべく早く向かった。
「あの人、天宮さんって言った？！」
「Aちゃんの彼氏かな？」
「えー！俺天宮狙ってたのに！」
「お前が狙って落とせる相手じゃねぇーよ。」
すれ違う途中で色んな声を聞いたが2つ目は間違っている。
やっぱり天宮さんモテてるんだ。彼氏とかいるのかな？
「どうしたんですか？乙骨さん。」
「えっとね、今日は天宮さんに任務無かったはずなんだけど、2級術師が消息不明になったから天宮さんに見に行ってほしいらしいんだ。」
天宮さんは少し難しい顔をして何か考えていた。
眼鏡似合ってるなぁ。
「もしかして予定入ってる？」
「いえ、大丈夫です。…分かりました。で、乙骨さんはどうしてこちらに？」
「五条先生に『憂太特級だから1級の仕事見ておいでよ。』って言われたんだ。」
「分かりました。ついてくるのはいいですけど、
怖っ。一級になると死ぬ確率上がるの？
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作者名：ゆずき | 作成日時：2021年6月21日 7時
