９ 誰かいる ページ11
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狗巻先輩のおかけで無事呪霊を祓うことができた……けど。
この感じ…ここに人間居るよね。
非術師じゃない、一定以上の呪力あるから呪術師かな？
隠れてないで出てきたらいいのに。
狗巻先輩の階級テストか乙骨さんの監視にきてるのかな？
でも…なんだろ。懐かしい感じがするなぁ。
「おかか！！」
「どうしたの？…あれ？本当だ。"帳"が上がらない。これじゃあ出られないね。」
「大丈夫ですよ。私が"帳"上げ＿＿。」
ます。と言おうとしようとすると今まで呪霊の気配が無かったのに呪霊が現れた。
準1級呪霊。1級呪霊じゃなくて残念。私が祓えないじゃん。
《ゾんば》
「乙骨さん！！」
「？」
呪霊の攻撃がわかっていない乙骨にAの術式で攻撃を交わすが、同士に乙骨を助けようとしていた狗巻の指が折れてしまった。
『捻じれろ』
呪霊に"呪言"を使った狗巻はゲホゲホと咳き込みながら膝をついて倒れてしまった。
私ってどこまで助けていいんだろう？
思い返してみれば、1級以上の呪霊を倒したら駄目と言われたけど、サポートしたら駄目って言われてないからサポートしていいのかな？
そんな事を考えていると呪霊が狗巻を攻撃しようとしていた。
Aが迷っていると乙骨が狗巻をギリギリで助けた。
「乙骨さんナイスです！」
乙骨が助けてくれた狗巻を術式で浮かしながら3人で移動する。
「なになになになに？！アレ？！！呪いっ…低級って言ってたのに！！話が違くない？？！」
「乙骨さんパニックになったら駄目ですよ。この世界ではよくあります。」
今回は違うみたいだけど。
Aの言葉を聞いて乙骨が驚いたような反応をした。
とりあえず、呪霊から見えない2階フロアに移動した。
「そうだ！！狗巻君ケガ…指大丈夫？！」
「じゃげ。」
「ああ！！そんな下手にイジんない方が…。2人ともさっきはごめん。」
「乙骨さん。そういう時は『ごめん』じゃなくて『ありがとう』ですよ。』
「…うん！ありがとう2人とも！」
乙骨さんの顔、恐怖が6割って所かな？
乙骨が恐怖で心が一杯になっている頃に狗巻がゆっくり動き出した。
「もう動いて大丈夫なの？」
「ごん"ぶ。」
呪霊を祓いに着いて行こうとしていた乙骨を狗巻が右手を上げて止めている。
「え……1人で行くってこと？」
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作者名：ゆずき | 作成日時：2021年6月21日 7時
