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「あ、そうだわ。アタシあんたに用があんのよ」
アタシが声を出すと、光世ちゃんは大袈裟なくらい肩を跳ねさせた。
もう泣いてないわよ。大丈夫だからそんなに怯えないでちょうだい。
「で、早速だけど……あんた、主に捨てられたって言ったわよね」
「……ああ」
「ほかの刀剣達は同意の上だって言ってたけど……あんたはそう思ってないんじゃない？」
「……」
「アタシね、ここの審神者になることになったの」
「は！？」
予想外だったのか、光世ちゃんは勢いよく顔を上げてアタシを見た。
目を丸くして、いかにもびっくりしてます、という顔をしている。
「そ・れ・で！アタシはここの審神者になるわけだし、あんたの本音を聞いておきたいのよ」
「……本音、だと？」
また俯こうとする光世ちゃんの頬を両手で挟み、無理やりアタシの方を向かせる。
こういうのは互いに目をそらしながら話したって意味ないのよ。
目は口ほどに物を言う、なんてよく言ったものだわ。
「なにをす、」
「ねえ、あんた何を思ってるの？審神者がいなくなって、どう思ったの？ほかの刀剣達は支え合ってるけど、あんたは一人ぼっち。なんでなの？」
グッと言葉に詰まった光世ちゃんが唇を噛む。
困惑の交じった目でアタシをにらみつけている。
「あんたには分からない……！」
「アタシはそんな答えを求めてるんじゃないの。それにね、分からないって言ったってあんたが理解させようとしてないんだから当然じゃない。質問に答えなさいよ」
「っ、だが、」
「ねえ!!!!」
ひときわ大きな声を出すと、光世ちゃんは動揺したように体を引いた。
が、実際はアタシが頬を掴んでいるわけだから、引けてはいないんだが。
「何がそんなに嫌なの？そんなに自分を見せるのが嫌なわけ？そこまで他者を拒絶するのはなんでよ」
「それは……っ、」
「……いえ、そうよね。今日会ったばかりで何も知らない人間に話そうなんて思わないわよね」
光世ちゃんが焦り始めたのが分かる。
こんなときでも、アタシの心を気にしてる。
……ごめんなさいね、あんたの本音を知るために、あんたの優しさを利用してる。
分かってるのよ。
それに気づいてる。
アタシ、分かってるわよ。
「……本当は、寂しくて辛くて悲しいんでしょ」
知ってる。
置いていかれるって、そういうことなのよ。
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翔、藍、love(プロフ) - 2話が抜けてるのですがただの3を打ち間違えただけですか？ (2018年12月7日 14時) (
レス) id: 32db5f9d5a (このIDを非表示/違反報告)
霧陰三文字 - あ、待って好き。← なんか始まったばっかりなのに泣きそうになってきました()更新楽しみにしてます！ (2018年9月21日 1時) (レス) id: 4d70f7c8ca (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください！ (2018年9月9日 23時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄シャーベット(プロフ) - 好きです、愛してます(真顔)めちゃくちゃ面白かったです！更新頑張ってください！(ゆっくりで大丈夫ですからね！)応援してます！ (2018年9月5日 15時) (レス) id: f6cb6ae02b (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - この作品とても面白く読ませていただきました！続き待ってます。 (2018年9月4日 21時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：めありー | 作成日時：2018年8月27日 17時
