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「天下五剣がなんだ!?俺は見出されるのが遅かっただけだ!!大包平こそ最も美しいと言う奴もいる!!世の中は間違っている!!」



湯呑みを叩きつけるようにテーブルに置き、大包平くんは声を荒らげてそう言った。



「分かるわぁ。"時期が違った"ってだけで自分の頑張りが認められないって本当腐った世の中よねぇ」


「その通りだ!!お前は話がわかるな」




大包平くんシラフでこのテンションか。華金の泥酔したOLみたいに愚痴吐くわね。



大包平くんはなにかと"天下五剣"を目の敵にしているようで、なにかあれば光世ちゃんに突っかかっていた。

数珠ちゃんには礼儀正しいけど。




「自分と違うものを受け入れられない人間もどうにかして欲しいわ……ほんっと疲れるのよもう」


「それは人間の悪癖だな。他者を認めずして自らを見つめることなどできんのに……愚かだ」




大包平くんはそう言いながら茶を口に含んだ。


声がでかく威勢のいいだけの男だと思っていたけど、話してみるとそうでもないらしい。


自分なりの価値観を持っているし信念もあり、筋も通っている。

そしてふと思い出す。


彼らは神様なんだと。




「人間もみんな、あんたみたいな考えを持っててくれればいいんだけどね」


「だが皆が皆同じ考えを持っていてもつまらないだろう」


「それもそうねェ」




一つ、テーブルの上に出された煎餅に齧り付く。


ふと光世ちゃんの方を見ると、彼も彼で青江派の2人となにやら話をしているようだった。


あまり表情には出てないが、心なしか嬉しそうだ。




「……怪我は大事無いのか」



大包平くんがアタシにそう声をかけた。

光世ちゃんに集中してて大包平くんがこっちを見てることに気が付かなかったわ。



「全身ものすごく痛いけど今のところなにもないわ」


「そうか。ならいい」



大包平くんも煎餅に齧り付く。



「そういえば……アタシを助けた第一部隊の隊長って誰か分かる?お礼がまだだったわ」



「俺だ」



「あら、あんただったの。その節は本当にどうもありがとう」




大包平くんはバツの悪そうな顔をする。


なにか異変に気がついた青江ちゃんがこちらを見ているのが分かった。


なんでそんな顔するのかしら、と疑問に思ったのも束の間、大包平くんの一言でなるほどと納得する。




「……あのまま、折れた刀剣達と共に死なせてやった方が幸せだったんじゃないかと」

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翔、藍、love(プロフ) - 2話が抜けてるのですがただの3を打ち間違えただけですか? (2018年12月7日 14時) (レス) id: 32db5f9d5a (このIDを非表示/違反報告)
霧陰三文字 - あ、待って好き。← なんか始まったばっかりなのに泣きそうになってきました()更新楽しみにしてます! (2018年9月21日 1時) (レス) id: 4d70f7c8ca (このIDを非表示/違反報告)
雷雅 - 更新頑張ってください! (2018年9月9日 23時) (レス) id: e8ca574508 (このIDを非表示/違反報告)
葡萄シャーベット(プロフ) - 好きです、愛してます(真顔)めちゃくちゃ面白かったです!更新頑張ってください!(ゆっくりで大丈夫ですからね!)応援してます! (2018年9月5日 15時) (レス) id: f6cb6ae02b (このIDを非表示/違反報告)
紗衣(プロフ) - この作品とても面白く読ませていただきました!続き待ってます。 (2018年9月4日 21時) (レス) id: 7d9698e044 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:めありー | 作成日時:2018年8月27日 17時

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