普通じゃないモノへの恋は難しい！！ (ページ48)

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…眠り姫。ページ48

NOside

黒や白の本が沢山ある図書館のような場所。

そのうち、大きな机がある所に白い毛布をかけられた長い髪の女性がいた。

ただ静かにまつ毛を震わせている。

……眠り姫。

そう呼ぶのが相応しいくらいだ。

カツカツ…。

…足音。

土籠「……すまない。」

蜘蛛の姿で机の横の椅子に座る。

その顔はとても悲しそうに笑う。

隈が深くなっており、疲れているのは明確だが、眠り姫をただじっと見ている。

今か今かとただ待っている。

土籠「…どうすれば…いいんだよっ…！！」

悔しそうに拳を握って眉間にシワを寄せる。

コンコンコン。

花子「あはは、土籠〜、来ちゃった☆」

実夢/光/寧々「「「先生！！」」」

四人の小さな客人。

三人の悲痛な叫びにも目を覚まさない。

土籠「…対処…したんすけどね…。全然…目ェ覚まさなくて……。」

いつもなら、少しは注意するはずの四人の行動も気にならないくらい必死なようだ。

土籠「…どうすれば…。」

顔をしかめて頭を抱える。

花子「……これは…意外に厄介なことになってるね…。」

花子はほのかの脈を触り苦しそうに笑う。

寧々「ねぇ…花子くん…！…なお…せるよ…ね？」

先程の花子の発言に一気に不安になった寧々はすがるように聞く。

実夢「大丈夫…でしょ…！？」

光「なぁっ…!!大丈夫だろっ…！？先生…助かるよなっ…!?」

それに続いて二人も聞く。

花子「…いい方法…っていうか…一応…一か八かのものは…あるけどね…。」

ただ…と言葉を続けようとしたが…。

土籠「…それでもいい。助けられるなら。」

まっすぐな視線が花子を射抜く様に見る。

花子「っ！！……わかったよ。」

花子は学ランから人魚の鱗と赤い紐のような物を取り出した。

花子「………ただし、どちらも命の保証がないものでもあるよ。」

実夢「！！…そんなっ…！」

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ほのかside

ほのか「…貴方は…誰?」

？？「うーん…僕は君を救うモノだよ。」

救うモノ…？

？？「ま、今はわかんなくても良いんじゃない?とにかくさ、君、色々大変そうだね〜。」

色々…？

ほのか「…そもそも、私…何が大変だったの…？」

？？「あー、僕がキミの悩み消しちゃったんだった！ごめんね！」

幼い男の子のような小さい子がぴょんぴょんと跳んでいる。

？？「それはそうと、君はさ、もう苦しみから開放されてもいいんじゃない？」

ほのか「くる…しみ…？」

男の子は日さりの指す方を指さした。