恋は茨道！！ ページ26
ほのか「それで…私に来たの。」
実夢「はい。教えてくださいよ…。」
現在、実夢ちゃんが急に私のとこへ来たかと思えば…
実夢「恋慕系の古今和歌集でも万葉集でも…教えてくださいよ…。」
ほのか「あのさぁ…なんで急になの…？？」
私は現在デスクで採点中である。
しかも、この間の万葉集の一部のテスト。
ほのか「第一さ…これ。実夢ちゃん。」
ﾍﾟﾗﾘ。
そこには榎本実夢と書かれた答案用紙。
……………53点。
ほのか「……実夢ちゃん、結構苦手みたいじゃん…。」
実夢「うぐっ…いや…古典の類い苦手なんですよ…。」
ほのか「ならなおさら…なんで？？」
実夢ちゃんが珍しく元気がないし、ずっとうつむき加減である。
実夢「その……えっと…、思いを…伝える……よりかは…その……」
口ごもる実夢ちゃん。
……ああ！そういうこと！
ほのか「あ、そういうこと！わかったけど…源くんも……ねぇ…？」
今、採点していたのは…源くん。
そこには……28点の答案が。
まぁ、生徒には見せちゃいけないんだけど。
実夢「うっ……私はどうすれば…！」
実夢ちゃんは私のデスクになだれ込む。
ほのか「こら。採点中だから。明日の昼休みでも朝でも教えてあげるから。今日は帰りなよ。」
実夢「えー……。」
実夢ちゃんはじとぉ…っと私を見る。
ほのか「ほら。これあげるから。」
そう言って、いちごクッキーを渡した。
実夢「うぅ…わかりましたよぉ…。」
実夢ちゃんは渋々帰っていった。
ほのか「…はーぁ。私もあれぐらい悩んでるけどね…。」
土籠「何をですか？」
ほのか「っ！？土籠先生だ……。」
後ろには猫かぶり土籠先生が。
………私を悩ませてるのは貴方ですけどね。
少しは不満はあるが……。
…私はこの人に恋は出来ないんだよね…。
したくても…。
彼が怪異であることによって。
恋は…許されない。
ほのか「あ、いえ…何でもないですよ。」
ニコリと笑ってみせると土籠先生は目を鋭くした。
え？？
土籠「…碧朧先生がそう言う時は大抵、色々抱え込んでます。………私にできることがあればやりますよ？」
私をよく見てるんですね…と思った。
だが……
かける言葉は優しいが、目が笑っていない。
しかも…少し黒いオーラが見える…！？
なんで…！？！？
ほのか「ホント…何でもないでs((土「後で準備室に来い。」ﾎﾞｿｯ)
………はい。」
呼び出しくらったぁぁあっ！！
しかも………耳元で囁くって……反則〜///！！
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作者名：リガロ x他1人 | 作成日時：2019年8月21日 23時
