言っちゃった……。 ページ43
実夢視点
「わたしだって、光くんが好きなの!これで分かったでしょ!?」
そう叫んだとたん、なんだか恥ずかしくなっちゃって、その場を逃げ出した。
なんで、なんで今掘り返すんだよぉ…。
しかもラブレターの説明するって、…ダサ。
目から流れる大量の熱い液体。
やだ、今の顔誰にも見られたくない。
きっとぐっちゃぐちゃだ。
ううっ、光くんのバカぁ…。
わたしは顔を見られないように、うつむいて、短い髪で顔を隠すように帰っていった。
翌日
あのあと、思いのほか涙はすぐ止まった。
ただ気持ちだけは落ち着かず、
部屋にこもって光くんの写真ををみてたらまた気持ちがこみあげてきちゃって…。
逆効果だった。
今日も放課後トイレ掃除。
今日は光くんも寧々ちゃんセンパイも、来なきゃいいのに…。
トイレの扉を開ける直前、声が聞こえた。
花子「へー、ミムって少年がスキだったんだー」
なぜバレてる!?
光「ｸﾞｯ…わざわざそんなこと言うなよ!」
ほら、嫌がってるし。
光「泣かせちまったみてぇだし…なんかできることないかな、って思って」
花子「できることねぇ…少年いつもお菓子もらってるじゃん?少年がミムの好きなの作ってやったら?」
光「お菓子か!それいいな!」
!?光くん手作りのお菓子!?
光「でもオレ、あいつの好きなヤツ知らねーし」
花子「俺知ってる」ﾆﾔｱ
花子くん…アナタの情報網はどうなってんですか?
花子「ミムはねぇ、いちごクッキーが好きだよ!」
ズコーー
おいおい…(笑)
光「それマジか!」
花子「うんうん、センセーにもらってたし」
花子くん…、そのあと見てないでしょ。
中途半端だなぁ。
まあ、
光くんの手作り…それだけで嬉しいし、いっか!
実夢「花子く〜ん!遅れてごめんね!」
花子「おー、遅かったじゃん」
なんか気持ちがスッキリしたな!
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作者名：リガロ x他1人 | 作成日時：2019年8月21日 23時
