検索窓
今日:20 hit、昨日:25 hit、合計:25,385 hit

アオハル…かぁ… ページ30

ほのか「ふふ、乙女だなぁ。」

実夢ちゃんが行った方向を見る。

恋が乙女を綺麗にするとか誰か言ったっけ。

私はデスクに向かう。

ガラガラ。

扉が開く。

入ってきたのは…

先生1「あ、ほのか先生、今日飲み会行きませんか?」

この人は私よりちょっと年上の先生。

うーん…お誘いは嬉しいけど…

ほのか「お誘い頂きありがとうございます。…でも、今日、用事があって…」

すみません。と言うと…

先生1「え、恋人とかですか?」

え??なぜ??

ほのか「いいえ。恋人なんていませんし。」

自虐ネタとして少しく笑ってみるも…

先生1「…ふーん、いないんだ。」

少し笑っていたので、ウケたのか?とも思ったが…。

先生1「…じゃあ、俺と付き合ってくれませんか?」

手を掴まれた。

え??

先生1「俺、ほのか先生の事、好きだよ。」

微笑んでいるが、真っ直ぐな瞳。

…この先生は悪い人ではない。

…いつも優しいし、年も近いし、よく話す先生だ。

…だけど、異性として意識したことがなかった。

でも、告白なんて初めてでどう答えていいかわからなかった。

ほのか「あの……えっ、と…」

"ごめんなさい"の6文字も言えず、しどろもどろになる。

職員室には二人きり。

助けなんて求められない。

先生1「ふふ、そんなほのかも可愛いよ。」

いつの間にか呼び捨てになっており、肩を抑えられていた。

ほのか「ヒッ…」

先生1「ほら、大丈夫だって…」

デスクに押さえつけられた。

怖い。ヤダ。助けて。

スルリと腰を撫でられる。

ほのか「い、やだ…!」

怖すぎて声が出ない。

助けてっ…!!……"土籠先生"…!!

土籠「あー、はいはい。ストップ。」

先生1「なっ!?土籠先生っ!?」

土籠先生が私から先生を剥がしてくれた。

土籠「アンタ、先生としてどうなんですかねー。」

先生1「っ…!俺はほのかの事が好きなんだよ!」

それでも冷静に対処する土籠先生。

土籠「アンタが好きでもほのかは違うんじゃないですかー?…そこら辺は大人になれよ。」

先生1「グッ…!!チッ…」

ガラガラ!バタンッ!

先生は舌打ちをして去っていった。

緊張が取れ、足の力が抜けてしまうと…

土籠「おっ…と。……大丈夫か?」

支えてくれた。

あの時の…16時の書庫の様な不器用な聞き方。

ほのか「…怖かった…!!」

ポロポロと涙が溢れる。

土籠「…しばらく誰も来ねぇから。」ギュ)

私は土籠先生に抱きしめられた状態で泣きじゃくった。

バレた。→←和歌とプリン



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.1/10 (19 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
9人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:リガロ x他1人 | 作成日時:2019年8月21日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。