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No.11  三輪 霞 ページ22

「あっ!!貴方あの時のっ!!!」


『あ?』


それは偶然の出会いだった。


.。o○


「貴方には山程聞きたいことがあります!!

あ、三輪霞です。」


『知らねぇし、答えねぇし、帰りてぇ。』


「貴方とことん酷い人ですねっ!?」


京都校に在籍する呪術師、三輪霞。


たまたま任務が東京の方面だったため、帰りに流行の最先端こと原宿へ赴いていた。


Aが何故そんな所にいるかは理由は定かではないが三輪はAを捕まえ、この間の事を聞き出そうとしていた。


だが、Aは興味なさげに無視をして原宿をチンタラ歩く。


「とにかくっ!!貴方って上の方から狙われる程危ない人なんですか?」


『本人に聞くか?それ。』


三輪は直球過ぎた。


一蹴にされた質問を考え直しつつ、近くのタピオカを買い飲みする三輪は唸っている。


『…よく泥水とカエルの卵飲もうと思えんな…。』


「変なこと言わないでくださいよっ!!」


若干引き気味のAのふとした言葉にすぐ食欲がなくなった三輪はタピオカを飲むことをやめる。


さらに言葉を続けたのはAだ。


『…タピオカっつったか?

それ、消化に悪ィからあんま食うとソレが胃の形のまま摘出されるぞ。』


「ぇえええっ!?マジですかっ!?」


『過去に事例あるし。』


タピオカが何だか悪いものにしか見えなくなってきた三輪は本題を忘れかけていた。


しかし、Aを追いかけている事を思い出し、また質問をしようとするが…


大きく看板に"ヒアルロン酸配合"と書かれた菓子が目に入る。


三輪が視線を向けているものにAも気づき横目で少し見た。


「ぉお…流石原宿…美容にいいもの配合のお菓子なんて…!!真衣ちゃん達に買っていこうかな…!」


『は?テメェ、ダチを不健康にしてぇのか?』


「はへぇ…?」


そんな独り言を拾われ、本格的に引かれた顔をされれば三輪も固まる。


何を言っているのかわからない、とでも言いたげな三輪にAは続けた。


『あのなぁ、そういうのはヒアルロン酸を増やすとか肌を綺麗にするとか一切書いてねぇんだよ。

勝手に効果あるって思い込んだ消費者が自己満で買うもんなんだよ。』


自己満してぇならいいけど。と冷たくあしらったAの言葉通り、その菓子には"ヒアルロン酸が潤いをサポート"だのとあまり確定した事は書いてない。


…今まで信じてきた自分が恥ずかしくなる説得力に少し悪態をついた。

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りゅう(プロフ) - リガロさんこんばんは!こちらの小説拝見致しました!また違ったお話で読んでいて大変楽しいです!夢主もやることは凄いですが時々見せる優しが伝わります! (2021年2月20日 18時) (レス) id: 70aa81165b (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100%(プロフ) - いいですね!!いい感じに性癖にヒットしました!お気に入り登録と評価失礼します。m(_ _)m (2021年1月6日 12時) (レス) id: 812b1ab43b (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:リガロ | 作成日時:2021年1月2日 0時

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