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あらかたの診察は終わり、Aが虎杖にギプスを付けているとき。
かららっ。
玄関の扉が開く音。
そして、幼気な青年の声が。
「Aさーん、買い出し行ってきましたー。」
『おー、ありがとな。』
_______吉野。
がたっ。
虎杖は聞き逃さなかった。
あの声は、その名前は。
……虎杖が救えなかった、彼の声、彼の名前。
思わず立ち上がり、虎杖は玄関に向かってしまった。
がららっ！！
「順平ッ！！！！！な、なんでっ…！？」
予想は外れていなかった。
…虎杖の目の前にいるのは。
初めて会った時と変わらぬ…彼の姿だ。
「ゆ、悠仁…？！」
…彼の名は吉野順平。
吉野も虎杖同様に驚いていた。
彼の前髪に隠された片目も見開き、瞳に映らせるのは虎杖のみ。
これは、"感動の再開"。
だか、そんな雰囲気をぶち壊すのは簡単だ。
『
「ヒェッ…」
Aが今までに無いくらいの怒りを顕にしている。
まるで閻魔の様なドス黒い雰囲気に虎杖の気持ちは一瞬にして萎縮した。
その様子を吉野は苦笑いして眺めるしかなかった。
.。o○
『お前らダチだったのかよ。』
「はい。」
「うん、その呪霊に絡まれてから…だけど。」
ようやく落ち着き、三人は雑談を交える。
虎杖は右手のギプスに窮屈そうにしながら吉野との再開を喜んでいた。
「順平、大丈夫だったのか！？」
「うーん、無事…とも言えないけど、Aさんのお陰かな。」
吉野が事の経緯を話そうとした時、コロンとペンが置かれる音がする。
すると、Aが一枚のファイルを持ちながら吉野の方に向き直った。
『おい、パシリ。ついでに
あとはこの書類を五条っつう奴に渡してこい。』
「え？あ、は、はい…。」
「あ、あのー…このギプスはいつ外れんの…？」
『二ヶ月後。』
「はぁっ！？」
帰れ、と言わんばかりにAは手で振り払う素振りをすると道具を片付け始める。
吉野は渡された書類を不思議そうに眺めた。
.。o○
「ただいまー」
「おかえりー…って、え？？誰？」
「あ…よ、吉野順平って言います…。虎杖悠仁くんを送るようにAさんに言われて…」
「あ！！Aから書類貰った？」
「は、はい…」
「うん、これこれ。よし、今日から君も晴れてうちの生徒だ！！」
「「は？？」」
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りゅう(プロフ) - リガロさんこんばんは！こちらの小説拝見致しました！また違ったお話で読んでいて大変楽しいです！夢主もやることは凄いですが時々見せる優しが伝わります！ (2021年2月20日 18時) (
レス) id: 70aa81165b (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％(プロフ) - いいですね！！いい感じに性癖にヒットしました！お気に入り登録と評価失礼します。m(_ _)m (2021年1月6日 12時) (レス) id: 812b1ab43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リガロ | 作成日時：2021年1月2日 0時
