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『帰れ、ガキ。私には仕事があるんだよ。シ・ゴ・ト。』
「っ…」
これだけやれば問題ない。
残虐だ?そんなの知ったこっちゃねぇよ。
……まぁ、領域が閉じりゃあ全て"良く"なる。
それまで動かないで黙っとけばいいがな。
「っ…ぅ、あ"ぁアアアッ!!!」
『…何で分からないかねぇ。』
青臭い正義は、疲れるだけだってことを。
潰した喉を震わせてソイツは私に向かってくる。
その手じゃあ何も出来ねぇのに。
胸ぐらを掴んで投げ飛ばせばアッサリと倒れるガキ。
いい加減面倒になった。
…もうこれで終いにしとこう。
『"麻酔"。』
「っ…く、そっ…」
「!?…」
「い、しきがっ…!!」
寝とけ、ガキ共。
ようやく大人しくなったガキを一瞥して領域を閉じた。
そこには無傷の三匹が転がってるだけ。
千切れた腕も、溢れ出ていた血も何もない。
『若いって罪だな。』
怒るでもなくただ呆れてガキを三人とも同時に抱えて病院へ。
…私が帰るまでは寝てるだろ。
猫のケージの真横に寝かせ、ホコリを被ったブランケットを掛けた。
『キキョー、コイツラの事見てろよ。』
「にゃあん。」
.。o○
『おい、硝子。』
「何ですか?」
『………コイツ、心臓は無ェが、細胞は死んでねぇぞ。』
「??と、いうと…」
『虎杖は死んで_______』
「え、俺フルチンじゃん。」
『…やっぱお前、人間じゃねぇだろ…』
「えぇえっ!?開口一番それっ!?」
.。o○
『おい、クソガキ共。起きろー。』
「ぐえっ…っ!?ここは?!」
煙草を蒸しながら、ガキ共を足蹴りする。
意外と麻酔は効いたもので、起きないから無理矢理起こした。
三匹は混乱しながら辺りを見渡すが別に怪しいものなんてないだろ。
『病院だ。ホスピタル、ヴォリニーチャ、ヨウウォン。』
「そんなに何度も言わなくても分かるわよっ!!」
面倒クセェ…。
取り敢えず早く帰れ、と思ったが面倒くさい事に気がついたガキ共はざわつき始める。
「っ!?手、きられたのにっ…!?」
「!!何で…??」
「…どういう事よ。」
『無事ならいいだろ。早く帰れクソガキ。』
説明しなくてもいいならしたくない。
しかしガキも引かずに見てくるもんだから苛つきは増す。
ぱしん、と紙切れを渡して奥に下がった。
「?え、これ東京から…京都行きの…?」
「なんで、チケット…??」
「任務を終わらせなきゃ貰えなかったはず…」
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りゅう(プロフ) - リガロさんこんばんは!こちらの小説拝見致しました!また違ったお話で読んでいて大変楽しいです!夢主もやることは凄いですが時々見せる優しが伝わります! (2021年2月20日 18時) (レス) id: 70aa81165b (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100%(プロフ) - いいですね!!いい感じに性癖にヒットしました!お気に入り登録と評価失礼します。m(_ _)m (2021年1月6日 12時) (レス) id: 812b1ab43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:リガロ | 作成日時:2021年1月2日 0時