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「やっほー、硝子、A。」
「こんばんは、お二人さん。」
「こんばんは。」
男三人衆が揃いようやく飲み会は開始された。
因みに硝子は何ともなかったが…
『おー、お前らおせーよ。』
少しだけ酔ったであろうAは機嫌が良い。
Aは別に下戸でもなければ酒豪でもないため、酔う量は平均。
だが、しばらく外に出なかったのも相まって良いが回るのがとても早かったのだ。
「あはは、A酔ってんじゃん。」
『るっせーよ、五条。てめぇーン所の生徒怪我し過ぎなんだよぉー。』
ダンッ、と軽くジョッキを叩きつけるAは少しご立腹の様子。
頬をテーブルについて大きなため息をついて運ばれてきた唐揚げを見つめたかと思えば…
『はぁー…肝臓ちゃんは、なぁんで手遅れな時まで危険信号出してくれないんだろうねぇ〜。
皆、透析はやだよぉー？』
ゲラゲラと笑って唐揚げに話し掛けているではないか。
Aの笑顔自体珍しくはないが、無邪気に笑う姿はレアだ。
……しかし、やはり狂人は狂人でしかなかった。
五条達男三人は引きながら苦笑いを浮かべ、硝子はAの様子に少し笑った。
『ぁー…』
「……Aさん、大丈夫ですか？」
『あ…？七海か…久しぶりだな。お前、胃痛どうなった？』
「お陰様で。」
七海が一番手になって酔っ払いの狂人へ話しかける。
以前、七海は胃痛が辛くなった時にAの元へ行き、診断や薬を貰ったりしていた。
…まぁ、胃痛の理由はお察し願おう。
「はは、七海ィー。胃痛で悩んでたんなら俺にも言えよー。」
「絶対嫌です。」
「…心中お察しします。」
飲んでもない五条にうざ絡みをされながら淡々と酒を喉に流す七海に伊地知は憐れみの目を向けた。
硝子も心の中で憐れみながらポテトサラダや唐揚げに手を付ける。
「ていうかさー、胃痛酷いってストレスあんのかよ？鬱になんなよー。あれ、て事は僕も下手したらいつか鬱になるの？」
「お前が言う言葉じゃないだろ。」
五条の御達者な言葉はごもっともかつ、ブーメラン。
思わず硝子がツッコミを入れた。
『……確かにな。』
いつの間にか焼酎を飲んでいたAは天井を見つめながら呟く。
全員が一斉に彼女を見た。
「え、僕も鬱になりやすいの？」
『…いや、鬱になるのは心が弱いからじゃあねぇ。責任感が強い奴だ。
…つまり五条、お前は絶対ェにありえねぇ。』
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りゅう(プロフ) - リガロさんこんばんは！こちらの小説拝見致しました！また違ったお話で読んでいて大変楽しいです！夢主もやることは凄いですが時々見せる優しが伝わります！ (2021年2月20日 18時) (
レス) id: 70aa81165b (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％(プロフ) - いいですね！！いい感じに性癖にヒットしました！お気に入り登録と評価失礼します。m(_ _)m (2021年1月6日 12時) (レス) id: 812b1ab43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リガロ | 作成日時：2021年1月2日 0時
