No.7 ？？ ページ13
「でも、置いてくのは可哀想だよな…」
「だが、飼えねぇだろ、ソレ。」
「アンタ、動物をソレ呼ばわりするのはどうなのよ。」
一年生三人組が見つめるモノは…
ダンボール箱に入った捨て猫だった。
みぃみぃ、と鳴く子猫は母性がくすぐられとても可愛らしい。
伏黒以外の二人は何処か保護してもらえるところを検討する。
…実はコッソリと伏黒も考えてはくれているようだが。
『んぁ？おい、一年坊共。何してんだこんなトコで。』
いきなり一年生へ声をかけたのは偶々買い物に出ていたAだ。
驚きながら勢いよく後ろを振り返る三人。
…そして、三人の頭には一つの考えが過ぎった。
「Aさん！！」
「猫、飼えませんかっ！？」
『は？』
Aが飼育する、という案。
三人はお願いだ、と懇願するようにAを見つめる。
…だが……
『なんだ？実験用ラットじゃなくてキャットか？……いや、流石に法律に触れるか。』
「いや、違くて！！！」
狂人の考え方はひと味も二味も違った。
恐らく1から10まで説明をしないと通じないやつだ、と三人は事情を説明する。
『はぁ？飼えってか…ウチはそもそも病院だぞ。』
「そ、そこをなんとかっ…！！」
お願いします、と説得しようと試みるもののAは猫を見てから言葉を発する。
『…あのなぁ、猫を飼うっつう事は
ただ可愛いだけのヒモを養ってやる、って事だぞ。』
「「うぐっ…」」
「……切れ味がやべぇ…。」
やはりこの狂人はひと味も二味も違い過ぎる。
その言葉にしょんぼりとする虎杖や釘崎は宛はもういないみたいだ。
伏黒も猫の為に色々と考えるが万策つきた。
一年生たちの諦めるしかないという表情にAは一つため息を付く。
『はぁ…仕方ねぇな…じゃあウチで飼ってやるよ。』
「ほんとっ！？」
「まじっ！？」
「！！…ありがとうございます。」
ただし、とAは一つ付け足した。
『私も許可したからには世話はしてやるが、お前達が当番制でコイツをしっかり面倒見ろ。わかったな？』
「「「はい！」」」
『そうとなればペット用品買いに行くか…おい、一旦ソイツを病院まで連れてけ。診察室には絶対に入れんなよ。』
仕方なさそうに眉をひそめるAだったが、一年生達はAに感謝している。
本当は優しい狂人は猫を見つめていた。
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りゅう(プロフ) - リガロさんこんばんは！こちらの小説拝見致しました！また違ったお話で読んでいて大変楽しいです！夢主もやることは凄いですが時々見せる優しが伝わります！ (2021年2月20日 18時) (
レス) id: 70aa81165b (このIDを非表示/違反報告)
オレンジ100％(プロフ) - いいですね！！いい感じに性癖にヒットしました！お気に入り登録と評価失礼します。m(_ _)m (2021年1月6日 12時) (レス) id: 812b1ab43b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：リガロ | 作成日時：2021年1月2日 0時
