episode.193 ページ43
◆安室side
Aは、泣き疲れて眠ってしまった。
俺の上着を掛けてやると端をぎゅっと掴む彼女の小さな手。
こんな小さな手で沢山の人たちの命を救ってきたんだ……この子は……
そっと彼女を抱き上げ、駐車場にある自分の車へと向かった。
さっきの騒ぎを引き起こした男性は、助からず亡くなってしまった自分の家族がいたそうで、医者に恨みを持ってしまっていた。医者が集まるパーティーだから、無差別に凶器を振り回していた。だから、Aは何の理由もなく巻き込まれただけだ。
「……なにしに来たんです？USBは……」
ベル「回収したわ、中身も確認済み」
「なら僕は帰らせてもらいますね、彼女をホテルに連れて行かないといけないので」
ベル「だいぶその子が大事なのね」
「そうですね、大事なスポンサーですから。今いなくなられちゃこっちが困るので」
ベル「その嘘、私には効かないわよ」
「……」
……どうしてこうなった。
車の後部座席には、ベルモットとA。
彼女は頭をベルモットの膝に預けて眠ってる。
ふざけるな、本来あそこの位置は俺のものだったのに。
いらいらして握っているハンドルを壊しそうだ。壊さないが。
ベル「あらバーボン、顔怖いわよ？そんなにここが羨ましい？」
「……別に」
ベル「普段は貴方分かりづらいけど、この子が関わると分かりやすいのね」
「……」
ベル「ジンには言わないから安心して？」
「……珍しいですね、貴方ならジンに真っ先に言いそうなのに」
ベル「この子を気に入っちゃっただけよ……この子を危険に晒すような真似は私が許さないから。たとえバーボン、貴方でもね」
そう言って僕に銃を向けてくる。ベルモットがこんなに気に入るなんて、どういう風の吹き回しだ……？
「僕が居なくなったら、困るのは彼女ですよ」
ベル「あら、その時は私が自分の手元に置いて大事に大事に守ってあげるから心配しないで」
「……貴方にはあげませんよ、彼女は僕のだ」
ベル「そ……」
・
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ゆきな☆(プロフ) - 7さん» 教えて下さりありがとうございます(><) (2019年10月22日 18時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
7 - すみません夢主が「お？これはまさか仮病か？〈ー の次の所の名前が安室さんじゃなく梓さんになってますよ！ (2019年10月22日 18時) (レス) id: e8d8d18e85 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - Jさん» こんばんはJさん！何回も読み直してくださるなんて！嬉しいです！ありがとうございます( ´ ` *) (2019年10月3日 19時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
J(プロフ) - こんばんは！ゆきな☆さんお久しぶりです！何回読み返しても飽きないですね！笑(≧∀≦)これからも頑張ってください！ (2019年10月3日 19時) (レス) id: 9ce90acf92 (このIDを非表示/違反報告)
yukari20164(プロフ) - 読ましていただいております。安室透との絡みをもっと増やしてほしいです。 (2019年10月3日 18時) (レス) id: 14e3d93c4f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆな
| 作成日時：2019年9月7日 16時
