episode.141 ページ41
◇貴方side
「………………」
目を開けた。
伏黒「起きたか」
「……………は”い”」
ガラガラな声。
あんれ、ちょっと待って。
何で目の前に、恵君がいるの…………？
一緒の布団で寝てるの…………？
プールから這い上がって、ちょっと休もうとした所までは、覚えて…る。
伏黒「覚えてねぇのか」
「………………………寝ぼけて襲った？」
ちょっとガラガラな声で聴いてみたけれど、ちげぇよ、とおでこを小突かれた。てか喋んな、とも。
伏黒「夏油先生に回収されたんだよ」
帳が上がったのに中々戻ってこなくて、雨も降ってきちゃって、あとから駆けつけてくれた傑先生が迎えに来てくれたらしい。
そして、高熱を出してしまっていて。硝子先生の診察を受けて、寝てれば大丈夫だと言われた。けど、
伏黒「薫もいないから家に帰せないってなって、俺んとこに寝かせたんだよ」
服、全然離してくんないから入った。と。え、マジ？ごめんなさいなんか。
伏黒「……………さっさと寝ろ」
あ、はい。おやすみなさい。
移っちゃわないかなとか思ったけれど、もう手遅れかと思い目を閉じた。
伏黒「(…………薫って呼びながら俺の服握って引っ張ってたからに決まってんだろ。
てか、お前ら…………)」
◆伏黒side
薫『はぁ？俺今日帰れねぇぞ？』
夏油先生に抱えられて保健室に連れてこられたA。丁度俺も高専にいて呼ばれた。
薫『んじゃAよろしくな』
おいっちょっと待てっ！！という声は届かず切られてしまった。アイツ…………
こいつは寮暮らしじゃないし、この雨だかんな………
「はぁ……………こいつ俺引き取ります」
夏油「助かったよ、じゃあよろしくね」
家入「伏黒、信じてるぞ」
………………は？
夏油「私も、信じてるからね」
「…………………………………先生方は、俺が弱ってる彼女に手を出すような糞野郎に見えるんですか」
夏油「だから言ってるだろう、信じてるよって」
五条先生と一緒にしないでください、と一言残して保健室を後にした。
……………………はぁ。
．
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ゆきな☆(プロフ) - ひなりーズさん» コメントありがとうございます、ひなりーズさん！一気読みしてくださってとっても嬉しいです！更新頑張ります！ (2021年8月24日 8時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
ひなりーズ - はい！！面白いです！ついつい一気読みしちゃいました！応援しまくってます！！！！それはもう、私の声援で世界が地響きを起こしパッカーンと地球が2つにわれちゃうくらいには (2021年8月24日 3時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆな
| 作成日時：2021年8月15日 10時
