episode.139 ページ39
◇貴方side
「緊急要請ですか」
いきなり、伊地知さんに呼ばれ聞かされた応援要請。手の空いていて階級が上、そして現場から一番近くにいた私に、声がかかったんだとか。
任務帰りで申し訳ありませんと謝罪をしてきた伊地知さんに、そんな事ありませんよと、直ぐに用意されていた車に乗り込みながら答えた。
伊地知さんの話だと、２級術師２名の安否が確認出来ないんだとか。
伊地知「任務内容は、３級呪霊の掃討だったはずなのですが………」
確かに、２級術師さん達が２人もいればすぐに終わる任務内容だ。それでも戻ってこないとなると………それ以上の階級の呪霊が現れた、というのが一番あり得る事だ。
「市民プール……………視認できなかったんですか」
伊地知「はい、中々近づけず……」
分かりました、と現場に着き急いで向かったのだった。
大きな呪力の気配。
そして、
「(未登録の特級………！？)」
弄ぶかのように手で術師であろう男性の胸ぐらを掴んでいて。もう一人はどこだ、と思いながらも術式を発動した。
《術式順転・蒼》
すぐに呪霊の近くに飛び足蹴りを入れた。クリティカルヒットしふっ飛ばされた呪霊。その手にしていた術師を奪い取った。
大丈夫、息はしてる。
後の一人は…………いたっ！！
すぐに飛び二人を抱えて待機している伊地知さん達の所へ。
「伊地知さんっ！！！」
その声に気が付き駆け寄ってくれて、二人を頼みますと託した。成人男性二人を抱えるのは重かったよ。
そして、また同じ場所に戻った。
さて、と。
ちょっと強く蹴っ飛ばしたはずなんだけど……………
「元気じゃん、タフかよ…………」
ケヒヒヒヒヒ、と気色悪い笑い声を出す特級。それは、いきなりこちらに飛んできて。
避けることは出来たけれど、カウンターで殴ろうとして避けられた。
《術式順転・蒼》
特級の反対側に飛び、蹴りを入れてふっ飛ばした。
「………………………あんれ、いいとこ入ったと思ったんだけどなぁ」
そんな時、
………………………………………え？
特級に目がいっていて、下から伸びていた触手のようなものに気付けなかった。
その呪霊は、私の足を引っ張ろうとして無限ごとプールの中に引きずりこんだのだ。
．
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ゆきな☆(プロフ) - ひなりーズさん» コメントありがとうございます、ひなりーズさん！一気読みしてくださってとっても嬉しいです！更新頑張ります！ (2021年8月24日 8時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
ひなりーズ - はい！！面白いです！ついつい一気読みしちゃいました！応援しまくってます！！！！それはもう、私の声援で世界が地響きを起こしパッカーンと地球が2つにわれちゃうくらいには (2021年8月24日 3時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆな
| 作成日時：2021年8月15日 10時
