episode.132 ページ32
◇貴方side
静寂に包まれた、夜の校舎。
「よっ……と。」
帳を下ろし、その校舎に音を立てず侵入した私達。
「校舎の、３階のトイレだっけ」
壮真「そ。こっちこっち」
こういった呪いに関して、手順はとても重要になってくる。って教わった。
そして、トイレに到着。うわぁ、不気味だぁ。
「こんなに不気味だと、夜に来たくないわぁ」
壮真「今来てるけどな」
的確なツッコミ結構。けど一人で来たくはない。
「さて、と。………一番手前からだったよね」
壮真「３回な」
一番手前のトイレの個室。
コンコンコンッ
３回ノックをし、そして………
「花子さん、いらっしゃいますか？」
しんっ………としたトイレの中。
そして、手前から順番に同じことをしていく。
そうすると…………３つ目のトイレの個室のドアで…………
『はい』
来た。
私と、壮真は目を合わせた。頷き、私が手をかけ、開いた……………
『だァぁぁｧぁぁ”ぁぁぁぁれ”ェェェぇェェェでぇすゥ”かぁぁ”ぁぁぁぁぁ！！！！！！』
壮真「《金縛り》！！！！！」
個室から、無数の手が伸びてきたけれど壮真の５秒間の停止のお陰ですぐに呪力によって潰すことが出来た。
絶対ぶっ壊すなよ。いいな、絶対だぞ！！！！！！
そう、彼に念を押されたからちゃーんと守りましたよー！
けど、
「っ！？」
ちゃんと祓ったはず、なのにここにいたのは１匹だけじゃなかったらしい。隣の個室から足を掴まれ………
「乙女の足掴もうとすんじゃねぇこの変態」
私の張っていた無限によって、伸びてきていた無数の手が止められていて。キモいっつうの。
壮真「(乙女…？こいつ今乙女っつった……？？？)」
おいそこ、言いたい事分かりやすすぎるぞ。黙っとけ。
そして、いきなりバッと個室のドアが開き呪霊が溢れ出てきた。
当然、トイレの部屋が溢れ出てくる呪霊によって崩壊。外に投げられてしまった。
「…………………ふぅ、セーフ」
壮真「あざます……」
首根っこ掴み無限で空中に立つ。うわぁ、下うじゃうじゃじゃん。
離すよー、と声をかけて、ちょっと待って！！！！と聞こえた気がしたけれどその時には遅く手を離してしまっていた。あとで怒られそうだなぁ、と思いながらも一緒に降下していった。
_____________________《術式順転・赫》
？「やってっかー！！！」
「「えっ………？？？」」
．
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ゆきな☆(プロフ) - ひなりーズさん» コメントありがとうございます、ひなりーズさん！一気読みしてくださってとっても嬉しいです！更新頑張ります！ (2021年8月24日 8時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
ひなりーズ - はい！！面白いです！ついつい一気読みしちゃいました！応援しまくってます！！！！それはもう、私の声援で世界が地響きを起こしパッカーンと地球が2つにわれちゃうくらいには (2021年8月24日 3時) (レス) id: 6820255b8b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆな
| 作成日時：2021年8月15日 10時
