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episode.7 ページ7

◇貴方side



自分の家の、ローテーブル。


それを挟んで、降谷さんと私が座っていた。……絢斗を抱っこした状態で。


降谷「さて、どこから話そうか」


にっこり笑う降谷さん……彼の事をよく知っている私には、これは相当怒っているという事がよぉく分かる。背筋なんて凍りまくりだ。


「……あ、あの、どうして……?」


降谷「お前が電話に出ないからだろうが」


連絡を全部断ちやがって、と青筋を立てている。そう言えばそうだったな。お腹が膨らんでいたから絶対会えないと思って切ったんだった。


降谷「それで?その子の説明をして欲しいんだが。……スカイブルーの瞳をした、その赤ん坊の」


「あははー……」


そうですね、誰かさんにそっくりですよねー……


降谷「いやぁ、顔も見覚えがある人物(・・・・・・・・)にそっくりだな。父親は?」


「……」


降谷「黙っているという事は、言えない理由があるという事でいいのか?ほう、ならDNA鑑定でもしてみようか」


ちょちょちょちょちょっと待ってください!!!何てこと言い出すんですか!!!笑顔でそんな事言わないでくださいって!!!


そんな時、あー、と絢斗が動き出す。目の前の降谷さんに興味を持ったらしい、手を伸ばしていて。人懐っこいからなぁ。てか、降谷さん顔。顔緩んでますよ。いいんですか。


名前は?と聞かれ《絢斗》と答えた。降谷さんってこんなに子供好きだっただろうか。まぁ、父親は分かりきってるし……


「えぇと、その、ですね…」


降谷「結婚しようか」


「……えっ?」


今……今なんて言ったこの人……?けっこん?ケッコン?血痕?


そして、ニコニコしながら小さな箱を出してきた。ちょっと待て、まさか……まさかそれって……


それを彼が開いた時、その予測が合っていた事に驚きを隠せなかった。ゆ、ゆ、指輪ぁぁぁぁ!?


さてはこの人、私がこの人の子供産んだこと知ってたな……!!職権乱用だ!!!私が退職した後だろ、絶対。今日来たって事は最近知ったのか。ここの場所を突き止めたんだ、その時だろ絶対。しかもこんなの用意してるんだ、何てこと……!!


降谷「何だ、嫌だったか。俺は至って本気だぞ」


お前だけに責任は取らせないからな、と目を光らせている。いやいや待て待て、責任を負わせたくないからこうしたわけで、無理に責任を取ってもらわなくても……


降谷「それに、俺はこれを望んでいたしな」



……は?


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ゆな(プロフ) - あやたろうさん» とっても嬉しいコメントありがとうございます!喜んでいただけて良かったです! (2022年10月4日 7時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
あやたろう - とても素敵で分かりやすくまとめてあって、一気に読んでしまいました!たのしかったです!! (2022年10月3日 22時) (レス) @page9 id: bb6d3269b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆな | 作成日時:2021年10月1日 14時

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