episode.32 ページ32
◆安室side
俺はなんて馬鹿なんだ。あの時、なんて心に誓った?何が彼女を守るだ……………
守るどころか俺自身が彼女を傷つけてるじゃないか。
病室を出て扉を閉めると、彼女の泣き声が聞こえる。
「泣かせたのはッ………俺じゃないかッ………………」
重い足取りで、これからある公安の任務に向かった。
◇貴方side
彼が出ていって静かになった病室にひとり。
途端に涙が溢れていく。
ホントは知っていた。これは私たちのための嘘なんだって、彼は仕方なくついてたんだって。
でも昔の“恐怖”が頭をよぎってきて……結局は裏切られるんじゃないかって………そう思いたくないのに……
「これは……私の弱さだ………」
.
.
次の日、彼は来なかった。当然だよね、あんなこと言ったのだから。でも少し期待してた自分がいた、来ないって分かってるのに。
代わりにマスターが来てくれた。
「マスター……………」
マスター「事情は聞いたよ」
そう言うと、それ以上何も言わずに車で送ってくださった。けど帰り際に、
マスター「Aちゃん、自分の心に嘘はついちゃダメだからね」
その言葉は、今自分が一番わかってる………
マスター「今日は休んで、明日からまたおいで」
「ありがとうございました」
.
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ゆきな☆(プロフ) - 花子くんさん» コメントありがとうございます!時間がかかると思いますが、書いてみたいと思います! (2020年3月17日 19時) (レス) id: a837b3f847 (このIDを非表示/違反報告)
花子くん - とっても面白かったです。番外編が読みたいです。 (2020年3月17日 13時) (レス) id: c2e5a10dd5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - 明里香さん» 教えて下さりありがとうございます(><) (2019年11月28日 8時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。男性に形容する場合は「貴女」ではなく、「貴方」です。 (2019年11月27日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - yukari20164さん» こんばんは!読んでいただいてありがとうございます!凄く嬉しいです!この後読ませて頂きますね! (2019年9月30日 20時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきな☆ | 作成日時:2019年7月3日 20時