episode.25 ページ25
◆安室side
家に着き、話しかけても反応しないAさんをまた横抱きにし家に運びお風呂に直行した。
「ほらAさん、ここ押すとお湯が出ますから、ここら辺のも勝手に使ってください、服はこのカゴに置いといていいですから。あとでタオルと別の服持ってきます」
一通り説明し風呂場から出た。放心状態で座り込んでしまうのではないかと心配だったが、数分後シャワーの音がしたから一安心。
自分は公安用のスーツ姿だったことに気づいたが、Aさんは放心状態だったから怪しまれないだろうと思い、タオルで濡れたところを拭いた。
Aさんが着れそうな服……小柄な彼女だがこのパーカーならと思いタンスの中からズボンと一緒に引っ張り出し脱衣所にタオルと一緒に置いた。
とりあえず暖かい飲み物でも作っておこう。そう思い、彼女がいつもポアロで飲んでるホットコーヒーのミルク入りを淹れた。
ガチャ
「もう出たんですか……………ッて髪濡れたままですよ!ズボンも!そこに置いておいたでしょ!」
風呂から出てきた彼女は、髪が濡れたままで、用意した俺のパーカーだけを着ていた。さすがにパーカーが大きかったのか膝上まででワンピースのようになってるが、俺にとっては破壊力抜群だ。
「ほらこれ履いて、そしたらここ座ってください!」
彼女は仕方なく履いたがウエストがゆるゆるで脱げてしまったので、ウエストにある紐でギュッと絞ってやっと履けた。
そして持ってきたドライヤーで彼女の長い黒髪を乾かしていく。
相変わらず放心状態で、どこかを一点に見つめている。こんなAさんは初めて見たため、自分でも正直驚いている。
ブラッシングをして、いつものサラサラに戻ったAさんの髪。
「ほら、終わりましたよ」
Aさんをソファに座らせ、先程作ったミルク入りコーヒーを渡す。
「僕もお風呂入ってきますから、ここでゆっくりしててください」
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ゆきな☆(プロフ) - 花子くんさん» コメントありがとうございます!時間がかかると思いますが、書いてみたいと思います! (2020年3月17日 19時) (レス) id: a837b3f847 (このIDを非表示/違反報告)
花子くん - とっても面白かったです。番外編が読みたいです。 (2020年3月17日 13時) (レス) id: c2e5a10dd5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - 明里香さん» 教えて下さりありがとうございます(><) (2019年11月28日 8時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 誤字がありました。男性に形容する場合は「貴女」ではなく、「貴方」です。 (2019年11月27日 21時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - yukari20164さん» こんばんは!読んでいただいてありがとうございます!凄く嬉しいです!この後読ませて頂きますね! (2019年9月30日 20時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきな☆ | 作成日時:2019年7月3日 20時