イケメンさん、私から半径10m以上離れてください。

episode.20 ページ20

◆安室side


「Aさん！ホールの方片付け終わりましたよ！」


貴方「上がってください」


「Aさん待ちますよ、一緒に帰りましょ！」


貴方「…………………」


………あれ、言い返してこない。いつもなら「一人で帰ります」とか「先帰ってて下さい」とか言うのに……


「……………」









「さ、帰りましょうか！」


貴方「…………」


「Aさん？どうしました？」


貴方「………ｯ安室さん！！」


「ｯ！？」


「こ、これ、」


Aさんの手には可愛くラッピングされた袋。受け取ると、触れた感じだと中身はクッキーか？


「………この前の……お礼です………
病院に連れてってもらった時、ありがとうございました………
あと、昨日のサンドイッチ…………あれ、美味しかったです………

あの…………ケーキのプレートの余りだから、別に安室さんの為にとかじゃなくて………だから………」


恥ずかしいのか下を向いて、でも少し紅くなった顔が見えた。


安室「…………嬉しいです！ありがとうございます！」


「お、お疲れ様でしたｯ！！」


そう言って車に勢いよく乗り込み帰ってしまった。









安室「………………………………………………ｯ可愛いな///」


これが、世にいうツンデレと言うやつか？


車に乗りこみラッピングを空けてクッキーを1枚食べた。


安室「美味い」


この後は公安の任務で正直乗り気ではなかったが、これのおかげで頑張れる気がした。









風見「降谷さん、それクッキーですか？」


「風見にはやらんぞ、これは俺のだ」


風見「…………；」




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