イケメンさん、私から半径10m以上離れてください。

episode.16 ページ16

◇貴方side


梓「Aちゃん！そのケーキのイラスト可愛いですね！」


梓ちゃんが見たのは、昨日歩美ちゃんとの話を参考に書いたケーキのイラストだ。


「あぁこれ？昨日歩美ちゃんから注文受けて、お母さんの誕生日ケーキにって」


梓「すごく美味しそう！今日作ってみるんですか？」


「うん、だから出来たら味見して？」


梓「喜んで！」


安室「僕もいいですか！」


梓「あ、おはようございます！」


後ろから入ってきた安室さん、今日は彼は昼からだったらしく、朝待ち伏せされずに← 一人で出勤したわけだ。


安室「フルーツが沢山のってますね！」


梓「楽しみ〜！」









スポンジが焼きあがり、フルーツもカットし生クリームもちょうどいい所まで泡立てる。


安室「今から仕上げですか？」


「…………………仕事は？」


安室「もうほとんど終わってますよ、梓さんは買い出しに行きました。量少ないから一人で行ってきますってさっき出ていきましたよ」


「………そう」


黙々と作業する所をじっと前のカウンター席から見つめる安室さん


「………………気が散ります」


安室「次は生クリームですか？」


「私の声聞こえてます？」


安室「聞こえてますよ」


「…………」


あとはフルーツとさっき書いたプレートを………


飾り付けをする手が少し震えたが、気を取り直して乗せていく。


「……………………出来た」


安室「完成ですか！」


「………………はい」


安室「すごく綺麗ですね！お花畑みたいです！」


「………そういう注文ですので」


安室「梓さん帰ってくるまで冷蔵庫入れておきますね」


「………お願いします」


安室「…………？」






.

episode.17→←episode.15

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す