episode.13 ページ13
◇貴方side
「……え？」
次の日、会社から定時１時間遅れで家に帰ると知っている人物が駐車場にいた。帰る所だろうか。
「おとう、さん……？？」
お父さん、私の実の父親だ。
父「久しぶりだな、A」
……うん、本当に久しぶり。前に会ったのは、何時だろう。それくらい前だ。
今更、何の用で来たのだろうか。
父「本当はちゃんとした話がしたいんだが、今時間がなくてね。後で話そう」
「……え？」
父「どうした」
「ｯ……いや、」
父「そうか」
じゃあ、と言い残して車に乗り込んで行ってしまった。
「ど、どうして……」
結婚指輪、してなかったの……？
玄関を開けると、静まり返っていて。
家に入ろうとするけど、中々足が踏み出せない。
いつもしている事なのに、こんなにも緊張感があるのは初めてだ。
「ｯｯ！？」
リビングのテーブルの前に立ち尽くした、母。
様子が変だ、お父さんと何か話したようだけど何を話してたんだろうか……ｯ！？
テーブルを見下ろしていた母が、視線を私に向ける。
何だ、この視線は。
明らかに、おかしい。
「……ｯｯｯ！？」
母「あん……たの……」
のそのそと、私に向かって歩き出す母。
母「あん、たの、せいで……」
「ｯ……」
あ、あしが、うごかない……
逃げなきゃ、ただそう思った。
けれど、逃げられない。
「ｯ……えっ……」
．
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ゆきな☆(プロフ) - 冬羽さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！更新頑張ります！ (2021年6月21日 8時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
冬羽(プロフ) - この作品すごく好きです。一気に読んでしまいました。続きを楽しみにしています。 (2021年6月21日 1時) (レス) id: 30960e50b9 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - くろわっさん。さん» コメントありがとうございます！嬉しいです！更新お楽しみに！ (2021年6月18日 7時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
くろわっさん。 - 五条さん大活躍！！どんどん話に引き込まれていきました。更新楽しみに待ってます！ (2021年6月17日 23時) (レス) id: b4b9538dd4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - くろわっさん。さん» コメントありがとうございます！わぁ！嬉しいです！更新頑張ります！ (2021年6月13日 20時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆな
| 作成日時：2021年6月12日 10時
