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episode.73 ページ23

◆夏油side



伊地知「到着いたしました、風魔さん」


貴方「ん。ありがと」


私が後部座席のドアを開け出てきたA。他の人の目もあるから車の中で待ってて、と言ったんだ。


本家では出迎えの者達が並んでいて、こちらにスーツの者が何人か近づいてきた。お初にお目にかかります、とAに挨拶をしているが、彼女は「ん。」とだけ返事をする。やっぱりまだ機嫌が悪いようだ。


男「そちらのペットは会議中こちらでお預かりいたします」


貴方「……ペット、と言ったか」


おっと、こいつは怖いもの知らずか。


男「はい、間違っておいででしょうか。この者は、風魔様が目をかけてくださったお陰で今生きていられるだけの人間。……いや、人間と呼ぶにふさわしくないでしょう」


この男は、御三家の内のひとつである加茂家の分家当主だ。だから、こうやってはっきりとAにこう言えるのだろう。


そんな事を言って後でどうなるか、考えずに言えるとはね。


貴方「……何が言いたいのかはっきり言ってみろ」


男「では、お言葉に甘えて言わせていただきます。この者は、風魔様の傍に置く資格はございません。呪術界を脅かした元呪詛師であり、今は呪霊すら見ることが出来ない役立たずより、実力のある有能な人材をこちらでご用意いたします。ですから、この者は直ぐにでも切り捨てるべきです」


貴方「……ほぉ、人選を間違えた気はしないのだが」


男「お気に入りのようですが、誑かされているだけです。どうか…]


「誑かされてる、ねぇ」


男「…ッ!?」


貴方「成程、君達は私を男に騙されるような容易い女と見ているわけか」


終わったな、そう思った。決してそのようなことは、と焦り出す分家当主。だが、もう遅い。


「良い良い、ただお前達が強さはあってもただの若い小娘だと見た目だけで判断し上から見下すような奴だっただけの事。__殺しはしないから安心しろ」


殺しはしない。その言葉が出てきた時、生きた心地がしないような、そんな顔をしていて。調子に乗るからこうなるんだ。


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ゆな(プロフ) - 陽さん» コメントありがとうございます。気付かず申し訳ありません、すぐに修正します! (2022年1月25日 8時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも楽しいお話をありがとうございます!一つ気になった事がありまして、「宇随」ではなく「宇髄」です。鬼滅の刃での最推しですので、読んでいて少し気になってしまいました…細かい所で申し訳ありません…訂正することも考えて頂けると幸いです。 (2022年1月24日 21時) (レス) id: 9d67b7c326 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。わぁ、喜んでいただけて嬉しいです!明日更新しますのでお待ちを! (2022年1月20日 11時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 鬼滅の刃とコラボものすごく最高です✨更新頑張ってください。続き楽しみにしています。応援しています😉 (2022年1月20日 11時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 玉ねぎさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえるなんてとっても嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります! (2022年1月19日 20時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆな | 作成日時:2021年12月24日 11時

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