episode.66 ページ16
◆夏油side
昨日の夜、明日の朝この時間に起こしてくれとAに頼まれた。
自分でも頑張る、と言っていたけれど……彼女は今私の隣で夢の中だ。因みにその隣の悟は爆睡。今日朝から任務なのを知っているはずなのに、毎回毎回私が起こす羽目になる。私がいなかったらどうするんだ。
トントン、と彼女の肩を軽く叩く。あぁ、起きたか、と思っていた次の瞬間。
貴方「……す、ぐゅ……」
ん”っん”ん”っ……♡
朝から恐ろしい一撃を入れられてしまった。本当に恐ろしい子だな。
「朝だよ」
貴方「ん”……」
しーっ、と指を立てると昨日の約束を思い出したらしい。でも頭はまだ半分しか覚醒していないらしく、もぞもぞと悟から離れた彼女を抱っこし寝室を出た。
今日は、悟の生徒である釘崎野薔薇と出かける日だ。一昨日悟に一緒に行きたいと駄々をこねられたから、今日お昼を作ってあげようとこっそり約束をしたわけだ。
貴方「おにぎりは任せて、私得意よ」
キラリ、と目を光らせこちらを見てくる。頭に寝癖を付けているが。本当に可愛いことこの上ない。
まだ、彼女はキッチンの道具をよく分かっていない。大体の用途は理解しているようだし、包丁もちゃんと使える。火の付け方を教えた時は、なんて素晴らしい道具なんだ!と目をキラキラさせて絶賛していたのを覚えている。
貴方「ねぇねぇ、それ何?」
「悟のお昼ご飯のおかずだけれど……一口だけ食べちゃう?」
貴方「食べちゃう!」
その顔をされるとついつい許してしまう私はどうしたらいいのだろうか。まぁ喜んでくれるならいいか。
教えながら具を作り、ご飯を握っていって。偶に味見が入ったり。言っていた通り、ご飯を握る姿は本当に手馴れているなと感心した。
五条「はよ〜」
あ、起きてきた。もうそろそろで起こす予定だったから手間が省けたな。
え、何々とこちらに入ってくる悟。悟のお昼ご飯だよと彼女が言うと「……マジ?」と嬉しそうだ。これで任務にちゃんと行ってくれるかな。
五条「中身は?」
貴方「つなまよ、めんたいこ、塩むすび!」
五条「……それ、Aが食べたかっただけじゃなくて?」
貴方「あは、気づいちゃった?」
そのチョイスですぐわかります〜、とつまみ食いをしてしていて。まぁそうだろうなと私も思っていたが……悟、お行儀が悪いぞ。
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ゆな(プロフ) - 陽さん» コメントありがとうございます。気付かず申し訳ありません、すぐに修正します! (2022年1月25日 8時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - 初コメ失礼します!いつも楽しいお話をありがとうございます!一つ気になった事がありまして、「宇随」ではなく「宇髄」です。鬼滅の刃での最推しですので、読んでいて少し気になってしまいました…細かい所で申し訳ありません…訂正することも考えて頂けると幸いです。 (2022年1月24日 21時) (レス) id: 9d67b7c326 (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。わぁ、喜んでいただけて嬉しいです!明日更新しますのでお待ちを! (2022年1月20日 11時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - 鬼滅の刃とコラボものすごく最高です✨更新頑張ってください。続き楽しみにしています。応援しています😉 (2022年1月20日 11時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - 玉ねぎさん» コメントありがとうございます。そう言ってもらえるなんてとっても嬉しいです!ありがとうございます!頑張ります! (2022年1月19日 20時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆな | 作成日時:2021年12月24日 11時