【呪術廻戦】もう既に獄門彊に人が入ってた件。

episode.48 ページ48

◆夏油side



貴方「三種のべりぃそーすとたっぷりほいっぷのふわふわぱんけぇきください！」


「あと、ブレンドコーヒーと日替わりセットを」


かしこまりました、と店員がテーブルを離れて行った。


以前から約束していたこのパンケーキが食べたいと言い出し、任務前のお昼となった。本当は午前中の任務のはずだったんだけど、これはお昼限定だから遅れたりして食べられなくなったら嫌だもんっ！とAが駄々を捏ねた。


早く終わらせるからー！と可愛い顔で言われたら「いいよ」以外言えないだろう？


因みに悟も一緒に行くと同じく駄々を捏ねたけどAの一喝で仕方なく向かって行った。これは悟には一番効果的なんだ。


「ナイフとフォーク、使い方が上手くなってきたね」


貴方「余裕」


そう言い目を光らせドヤ顔をする彼女。たくさん家で練習したからね。まぁお肉とかはちょっと難しいからまだ手こずっているようだけど。でも彼女の場合何に対しても上達速度はかなり早い。すぐ身につけるだろうね。


「ほら、ゆっくり食べな。クリームが付いてるよ」


何とも可愛らしい。残念だったね悟、写真でも送ろうか。と言っても、私達のスマホの中には三人の写真が沢山入っているけれどね。


以前カメラの機能で猫耳などが付けられるものでだいぶ遊んでしまった。まさかこの歳にもなってこれで面白がっちゃったなんて思いもしなかったよ。でも、Aがあんなにはしゃいでたんだから仕方ないか。


まぁ彼女はカメラすら知らなかったから、あそこまではしゃぐのは分かるけど。因みに、私達のスマホの背景はその写真のうちの一枚だ。絶対硝子辺りにはバレたくない。悟も気を付けているんじゃないかな、こんなに可愛いAは絶対見せたくないって言ってたし。


貴方「ねぇねぇ、それ何？」


「これ？パンだよ」


言い方を間違ったかな、高専で遭遇したパンダを想像しているようだ。ちゃんと、パン、ね。と言い直したら理解したらしい、一口どうぞとちぎって渡すと気に入ったらしい。確かに江戸時代にないか。


名前は同じだけど私のと全然違うね！と不思議そうな顔をしていて微笑ましい。


今日買っていって、明日の朝ご飯にしてみようかな。そう提案するととても喜んでくれて。


君がいつもこんな顔をしてくれるから、毎回作りがいがあるよ。


．

episode.49　HappyBirthDay！！→←episode.47

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す