episode.10 ページ10
◆五条side
「めっちゃ外すじゃん、重くないの」
忍者の恰好って、外したらこんな風になるんだとちょっと面白い。
貴方「いや?これでも軽い方だよ。他の男達は帯刀とかしてるから」
あー確かに。鎧とか?そーゆうやつ?あれめっちゃ重そうだもんね。一体何kg?彼女の場合、武器とかは武器庫呪霊に仕舞ってあるのか。あ、因みに今は向こうの部屋に置いてあります。獄門彊も飲み込んじゃってます。傑大丈夫かな。
……いや、違うからね。着痩せするタイプかとか思ってないから。そこまでクズじゃないから。え、何言ってんだって?そこはスルーしてよ。
余計な頭の中の考えを遥か彼方にふっ飛ばし、はいどーぞと風呂場のドアを開けてやった。てか僕の方が恥ずかしくなってきたんだけど。たぶん硝子に知られたらどうしようもないクズだなって言われそうだ。いや、絶対か。
これシャンプーで、これ体洗うやつで、と説明しながら洗ってあげて。あ、僕やったの髪の毛だけだからね。いい?ほんとだからね。
てかさ、気分的に大きい子供に教えてるみたいな感覚。面倒だって思ってたけど、ここまで来るとちょっと面白くなってきたかも。
「ねぇ小太郎」
貴方「A」
え?A?
貴方「風魔小太郎は、先代から拝命した名前なんだ。私は7代目の風魔小太郎。表ではその名前だけど、最初の名前はA。だから、そっちでお願いしても良い?」
「うん、分かった。A」
彼女の名を呼ぶと、花のように微笑んだ。きっと、この名前はしばらく呼ばれていなかったんだろうね。封印される以前も。
じゃあ僕も、悟って呼んでよ。とお願いしたら普通に呼んでくれて。ちょっと照れるな。一緒に湯船に入ってるからかな。乙女か僕は。
「じゃあA、ご飯何食べたい?」
ご、はん……と目を見開くA。恐らく食べてないようだったから聞いてみたんだけど……食事という行為をしばらく忘れていたのかな。
そして、
貴方「……白飯……」
白飯?
貴方「白飯が、食べたい」
懐かしいような、嬉しそうな、そんな顔を向けてきた。
分かった、と頭を撫でてあげた。
だいぶ久しぶりのご飯なんだ。美味しいの、作ってあげるよ。
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ゆな(プロフ) - プスメラウィッチさん» コメントありがとうございます。実は、五条悟と夏油傑ダブルにしようと思ってるんです。申し訳ありません。 (2021年12月23日 7時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
プスメラウィッチ - ゆなさん初めまして、この小説は五条悟オチですか?できれば五条悟オチでお願い出来ますか?続き頑張ってください。応援しています。 (2021年12月23日 2時) (レス) id: 6c0ddf792c (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - threelillyさん» お気になさらず!ご報告ありがとうございます! (2021年12月14日 13時) (レス) id: ccfc63a9dd (このIDを非表示/違反報告)
threelilly(プロフ) - ごめんなさい!スクロール左手でしてたら低評価のところを触ってしまいました。取り消しができないのでコメににて失礼します。 (2021年12月14日 13時) (レス) @page40 id: b1e8cf5f33 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな(プロフ) - 黒猫。さん» コメントありがとうございます。わぁ、嬉しいです!これからも可愛い夢主ちゃん書けるよう頑張りますね! (2021年11月22日 9時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆな | 作成日時:2021年10月31日 8時