【呪術廻戦】もう既に獄門彊に人が入ってた件。

episode.50 ページ50

□伏黒side



おい黙ってろ宿儺！！と虎杖が言っているが宿儺の口は閉じなかった。ちょっと待て、嫌な予感がするのは俺だけか？


宿儺「よもや、こんなおままごとのようなくだらない事で楽しんでいるとは、風魔の英雄の名が泣くな」


貴方「おままごとだと？人を祝う事のどこがおままごとなんだ？あぁ、お前は人を辞めたんだったな。人が産まれるという事の素晴らしさを忘れてしまったとは、ガッカリだ。受肉しなければ話す事すら出来ない爺は黙ってな」


宿儺「何だと？お前の方こそちっぽけな箱に入れられて何も出来なかったババァだろ。何と惨めなことだ」


貴方「お前と一緒にするな。私は時間が止められて歳はそのままだ。そんな事も分からないのか。あぁ年寄りだからボケが始まっているのか、これは失敬。

それから、ここは若人たちの祝いの場だ。よもや、この場の空気すら読めない爺はまず寺子屋からやり直す事をおすすめするよ。

勘違いするなよ？これはお前と虎杖少年の為に言っているんだ、受肉体の彼に迷惑をかけるなど、少年よりも長く生きている大人のお前が呆れるな。

さて、ではここらで私はお暇させてもらおう。私がいては君達は楽しめないだろう」


宿儺「ほぅ、逃げ足だけは速いな。さすが風魔と言った所か」


貴方「お前は本当に頭が悪いな。勘違いするなよ、私は彼らの為を思って去るんだ。あぁ、馬鹿なお前の頭では理解できないのか。これは失礼した」


呪いの王と言われる両面宿儺を煽りに煽った彼女は、宿儺の怒りの声をガン無視し持っていた袋を渡してきた。これは、ジュースか。どこで買ってきたか分からないが、めっちゃ高そうだ。彼女のおすすめはりんごジュースだそうだ。

ではこれにて失礼、とまたポケットに入っていたらしいクラッカーを１つ鳴らし、おめでとうと一言残し消えていった。……音を立てずに、だ。さすが、忍者だな。


……この空気、どう収集付けるんだよ。


パンダ「まぁ、何だ。おめでとう恵」


釘崎「江戸時代の風魔小太郎に祝ってもらえるなんてアンタ、レアね」


おい、笑ってんじゃねぇぞ釘崎。まぁ、悪い気はしないがな。


虎杖「てか、あの人クラッカー好きだな」


狗巻「しゃけしゃけ」


それから、あの人が持ってきてくれたジュースを全員に回して乾杯し楽しんだ。両面宿儺を煽った部分は誰も触れなかったが。本人がそこにいるから当たり前か。




だいぶ思い出に残ったお祝い会であった。


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