【呪術廻戦】もう既に獄門彊に人が入ってた件。

episode.45 ページ45

◆夏油side



朝。


目の前のAはまだ夢の中。その向こう側の悟も爆睡だ。昨日は寝るのが遅かったから当たり前か。


今何時だ？と時計を見るといつも起きる時間より３０分遅い。


Aは今日午後に任務があったな。それも複数。と言っても本当は午前中という事になっていたけれど、どうせ早く終わらせてしまうからと昼食食べてからがいいって言って駄々をこねこうなった。


悟は１０時って言ってたかな。けど緊急で引っ張り出される可能性もある。


「朝ご飯、作っとくか……」


そっと、ベットから出た。













今日は和食にしよう、と冷蔵庫から食材を取り出し調理を始める。そして出来上がった頃に悟が起きてきた。


悟、ちゃんと上も着てきな。と言っても空返事。暖房がきいてると言っても外は寒いんだよ？


そんな私の話を聞かずに冷蔵庫から水のペットボトルを取り出し一気に喉に流し込んでいた。


彼の鎖骨あたりにくっきりと痕が付いている。彼女が昨日付けたみたいだけど、これは多分悟は気がついてないな。因みに私にも付いていて、ついさっき鏡に立った時気が付いた。


お揃いだなんてほんとやってくれるよね。でも私達はAのって言われてるようでちょっと嬉しいかな。


「Aはまだ寝てるのかな」


五条「そー、僕らのお姫様はまだ夢の中だよ」


「悟、お姫様はやめた方がいいよ」


江戸時代に大名のお姫様の護衛をしたことがあるらしい。変な感じがするからやだ、と言われてしまったことがあった。でも、じゃあハニーの方がいい？とクスクス笑ってくる。たぶん意味を知ったら不機嫌になりそうだな。


五条「やっぱ江戸時代とこっちの任務の内容って全然違うよね」


後で聞いてみよっかなー、と言いながらペットボトルの水を空にしていた。確かに興味深い。


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