神様っ！！なんて所にトリップさせてるんだっ！！【Another story 赤井ver.】

episode.6 ページ6

◇貴方side



「さて、ここはこれから私の陣地となるわけだけど……」


片づけよっか。唯一の居場所がこんなのじゃ、耐えられん。


さっき、車のキーを見つけたから私専用の車があるって事だよね。そしたら使わないものは売りに出せるって事だ。こんな所で埃を被っているよりは誰かに使ってもらった方がいい。


「よしっ！！やるかっ！！」


気合を入れて、服の袖を捲ったのだ。





「少しは片付いたかな？」


売るものをまとめてみると、だいぶ見晴らしがよくなった。さっきまでギラギラしてたからね。頑張った、私。


「……これって、指輪？結婚指輪ってやつだよね？」


嵌めてなかったって事でしょ？折角結婚したのに。しかもこんな所にしまい込むなんて、アホか。赤井さんが可哀想だよ。


まぁ、どんな関係だったか分からないけどさ。


「付けるべきか……付けないべきか……いや、でもバレるし……」


保留。そのままにしておこう。


とりあえず、車に詰め込んで買い取ってもらいに行こうか。ついでにお腹空いたからスーパーにでも寄って。



……と思ったら、何ですこの外車は。私が運転してもいいのでしょうか。売って違う車買っちゃおうか。うん、それがいいかもしれない。働き口が決まってからね。さ、詰め込もう。


そして、調べたお店に到着して無事売却。それなりの金額に満足していたが、いくら何でもこのお財布は使いずらい事に気が付いた。


高級ブランドだし、パンパンで分厚すぎるし入っている金額がおかしすぎるし、レシート何十枚も入ってるし。帰ってから何とかしよう。


「とりあえず銀行行って、この持ってると恐ろしい事になりそうな現金を積んでこようかな」


ここは米花町、あの犯罪都市NO.1で有名なあの米花町だ。気を引き締めて行ってこよう。


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