神様っ！！なんて所にトリップさせてるんだっ！！【Another story 赤井ver.】

episode.26 ページ26

◇貴方side



安室さんは、ここ座ってくださいと席に。


安室「あ、僕安室透と言います」


知ってます。よぉぉぉぉぉぉく知ってます。


「あ、私は………！？」


安室さんの向こう側に見えた工藤氏。手を大きく×としている。あっ、私の事知ってたのね。秀一さんあたりに聞いたのか。


赤井、と名乗るなという事か。顔、必死過ぎ。


「……A、です」


安室「ではAさん、自宅にお送りしましょうか。これでは歩くの大変でしょう」


あぁ、また向こうの新一君青ざめた顔で×作ってる。うん、分かるよ。ちゃんと伝わってる。


「あの、大丈夫です。爪先立ちで歩けますから」


安室「いえ、でしたら近くの靴屋さんで代わりに購入してきましょう。サイズは？」


「いっいえ！？そこまでしていただかなくても……」


そんな時、私のスマホが鳴り出した。だがしかし、画面に映し出された名前は……



《赤井秀一》



やっべぇ、まさか見てる？タイミング図ってました？？出るべき？？だけど、これに出なかったら目の前の人に怪しまれちゃう。どうぞ出てくださいって言われちゃったし……


「は、はいもしもし」


赤井『Aか。たった今仕事が終わって家に着いたんだ。今どこだ？』


「あっ、えっと……」


これは、マズいな。ここで二人が鉢合わせしたら大変なことになる。けれど、このヒールが折れてしまった状態でここを出してもらえそうにない。


「えぇと、ですね。実はポアロっていう喫茶店にいるんです。毛利探偵事務所って所の下にある喫茶店で……」


秀一さんは頭が切れる。私が、秀一さんはポアロを知っているという事を知っていてあえてこう言っている事に気が付くだろう。という事は、私が何も知らない一般人を装う為にそう言っている、と。


となると、近くに主要人物がいるという事に気が付いてくれるはず。


ポアロにいる主要人物、たぶん、伝わったはず。


赤井『そうか、なら迎えに行こう』


……えっ。


ちょ、本人来るの！？


駄目駄目駄目！！赤井秀一召喚だなんてしちゃったらここが戦場になっちゃうよ！！拳銃出てきちゃいませんか！？


「えぇーっと、お疲れでは？？」


赤井『問題ない』


じゃなくて！！！！


誰か遣わせてくださいませんか！！


貴方来ちゃったらダメなんですって！！


混ぜるな危険って言葉知ってますか！！


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