【呪術廻戦】ざまぁみろ。

episode.8 ページ8

◇貴方side



背後から、知っている声が降ってきた。そう、降ってきた。振り向くとつい数時間前に腹パンしてやりたいと猛烈に思った人物が立っていたのだ。


「遅い」


五条「ごめんって」


てか、キメてきたなこいつ。まぁこいつは何着ても着こなすけどさ。てかこの会場の主役並みだよ、いいのかこれで。目の前に主役さん達いるのにさ。


しかも、私の服に合わせてきたなこいつ。私教えてないのに、何で知ってるのさ。


五条「Aの友達だったよね。どーも、僕の(・・)Aがお世話になってます。___________いろいろと。」


その声に、口をあんぐりしていた２人は我に返って挨拶を返した。まぁ、あんぐりするのも分かるが。これほんとに人間？って思うよな。最初は。


……それより、こいつ僕の(・・)っつったか？


陽菜乃「Aのお友達？すっごくカッコいいですね！！」


おい、目がハートになってんぞ。仮についさっき誓った夫婦だろーが。しかも旦那隣いるんだぞ。


近くに寄ってキラキラ目を輝かせて。いつものお得意の微笑みの顔炸裂。この笑顔で一体何人の男やら女やらを落としてきたのだろうか。因みにここにいる旦那もこれで落とされた事だろう。


陽菜乃「私、Aと親友で。とっても仲良いんですよ！あ、そうだ！今度この４人で食事でもどうです？Aのお友達さんとお話したいです！」


あー、ロックオンされたな。ごしゅーしょー様だね五条。まぁ餌食にされろって思ったけれどさ。こいつ置いて帰ろうかしら。


陽菜乃「お名前、何て言うんですか？お友達さんと仲良くしたいですし、これからも……」


五条「__________僕さぁ、人妻に興味ないんだわ」


ピシッと亀裂が入ったかのような音がした気がした。さりげなく五条の右腕に触れてたアイツの手が振り払われてて。うわぁ、旦那の前でよくやるよね。


それから、いきなり隣の人に腕を引っ張られた。


五条「僕、１０年前からずっとA一筋でね」


そして、顎を掴まれ顔が近づいてきて。数秒後にキスされたと理解した。……は？キス？？？


五条「もし君がフリーだったとしても興味ないわ、てか魅力を感じないんだよね。

それに、人のもん欲しがっちゃうような性格ひん曲がった子とは間違ってもよろしくしたくないわ」


君凄いね、と旦那の方へニコニコと視線を向けていて。え、よくこんな子と結婚出来たよね、って言いたいの？


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