episode.103 ページ3
◇貴方side
それから、数分しないうちに風見さんが到着。青山さんを回収していった。
「あ、りがとうございました……」
安室「……怪我は？」
「あ、いえ。大丈夫です」
安室「……もっと早く、来ていれば……すみませんｯ……」
「いえいえ、安室さんが来ていただけなければあのまま連れてかれるところでした」
安室「ｯｯ……」
泣きそうな顔の安室さん。小さな体を抱き上げて抱き締められてしまった。凄く大きく感じる。当たり前か。
「あ、の、どうしてここに……？ドアも、何で開けられたんです？」
安室「総支配人の方が、マスターキーを貸してくださいました」
「え、」
安室「言ってくださいよ、何で言ってくれなかったんですか。会社での事」
「あー……」
安室「今日、お昼頃ポアロに貴方の先輩方が来店してきて。僕が私立探偵だって教えたら貴方の会社のデスクに毎日知らない奴から贈り物が来ていると教えてくださったんです。だから、」
「……あの、これ言ったら怒ると思いますけれど……犯人知ってたんです」
安室「…………は？」
「会社の監視カメラハッキングして、青山さんだって突き止めてはいたんです。けれど、動機が分からずにそのまま泳がせていたんですけれど、まさかこんな事になるとは」
安室「Aさん……はぁ、もう、まったく……」
「あははー、すみません」
安室「笑い事じゃないですよ。こんな事になっちゃってるんですから……
あと、ワインの件。中身は何かの薬が投入されていました。ですが、まだ特定できていません。送り元を辿ってみたところ、コンビニから送っていたらしく、監視カメラを調べたらさっきの男が送ったことが分かりました」
「……マジですか」
安室「貴方がここのバーで奴と飲んでいると聞いて、飛んできましたよ。全く、スマホちゃんと見てください」
「え゛」
き、気付かなかった……
「でも、よくわかりましたね。私がこんな姿になっても」
安室「分からない訳ないじゃないですか。一発で分かりました」
そう言って、笑顔で頭を撫でてくれた。子ども扱い……いや、まぁ、身体は子供なんだけどさ。
安室「でも、まさかこんな事があるなんてって、ちょっとびっくりはしてますけどね」
「あ、ははー……」
.
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ゆな(プロフ) - 雨樂さん» 素敵なコメントありがとうございます。嬉しいです！ (2022年10月9日 12時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
雨樂 - 一気読みしちゃいました、面白かったです！ (2022年10月9日 11時) (レス) id: 11e737edc5 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - トパーズさん» コメントありがとうございます！そう言っていただけてとても嬉しいです！頑張ります！ (2021年5月6日 7時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
トパーズ - 物凄く面白かったです！素敵な物語でした！書いてくれてありがとうございます！これからも他の作品頑張ってください！ (2021年5月6日 4時) (レス) id: 09b28cb614 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - ぷぅさん» そう言ってもらえて嬉しいです(^-^)こちらこそありがとう！ (2021年1月31日 19時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆな
| 作成日時：2020年11月7日 14時
