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episode.8 ページ8

◇貴方side



有栖川「Aさ…」


「おい」


有栖川「あっ、その、花子さん大丈夫ですか?今日日差し強いですし……」


「大丈夫、それより私半熟ケーキ」


有栖川「本当に甘党ですね〜。私結構お腹空いちゃったんで、カラスミパスタにしようかな。安室さーん!」


遠くからはーい!という返事と共に先程の店員、安室さんがこちらへやってきて。有栖が注文した。


有栖川「他にお客さんがあまりいなくて良かったですね〜!」


「……」


私と出かけるのが久しぶりだからなのか、頭の上にはチューリップの幻影が見えるかのようにニコニコしながら喋り出す有栖。実に煩い。


私達の他には、カウンター席に小さなお客。あれは、小学生か?その男の子のみ。けれど、さっきから視線を感じるのは勘違いだろうか。


さっさと食べて帰ろう。昨日は工藤優作さんの新作を夜通しで読んでしまったから眠い……


?「おねえさんって、外国の人?」


いきなり来た、私に問いかけられた質問。気が付いたら私の足元にカウンター席の男の子が立っていた。


「……」


有栖川「どうしたの?僕」


?「おねえさん、こっちのお姉さんと見た目が違ったから、そうなのかなって思って。違うの?」


観察するかのような鋭い目。それは、ついさっき感じたあの男性のそれと似ている。君は本当に小学生?


「……正解」


?「えへへ。僕江戸川コナン!お姉さんたちは?」


有栖川「私は…」


「僕、そんな簡単に自分の名前教えちゃだめだよ」


江戸川「お姉さん達優しそうだったから。安室さんと仲良く話してたし。違うの?」


「……へぇ。君、面白いね」


江戸川、コナン君か。ピッタリじゃないか。


有栖川「先…花子さん;」


「私は、山田花子」


コナン「ふぅん、ほんと?」


「ほんとほんと」


有栖川「わっ私は有栖川凛、よろしくね!」


江戸川「……花子お姉さんに、凛お姉さんだね。よろしく!」


そう言って、私の隣に座ってきて。


有栖川「えっ?」


江戸川「僕、お姉さん達ともっとお話したいな。駄目?」


有栖川「えぇっと……」


「いいよ」


有栖川「えぇっ!?先…!?」


目の前の彼女は、焦ったような顔で此方を見てくる。まぁ、こんな事珍しいとでも思っているのだろう。


.

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ゆきな☆(プロフ) - paruさん» コメントありがとう御座います!嬉しいです! (2021年5月22日 9時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
paru - めっちゃ好きです!凄く面白かったです! (2021年5月21日 21時) (レス) id: 43a47d8e0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきな☆ | 作成日時:2020年11月6日 11時

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