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episode.27 ページ27

◆安室side



有栖川「……えっ」


「え?」


そしてあれから2日後。全然連絡が付かずに、約束の時間前に彼女の家に向かった。


すると、ちょうどバッタリ有栖川さんと会った。


なんだか、慌てた様子の彼女。僕がいてマズかったような様子だ。


「お久しぶりですね、有栖川さんもAさんに?」


有栖川「え、あ、は、はい……」


真っ青な顔だな。逆にこっちが心配するほどに。


有栖川「えっあっえっと、安室さんもAせ…さんにですよね!」


そういそいそと喋りながらインターホンを押す彼女。だが、予想通り誰も出ない。中から物音もしない。


有栖川「……」


「……どうしましょうか」


有栖川「あ……私、鍵持ってるんです」


「そうでしたか!じゃあ…」


有栖川「ちょっと待ってください!!!」


いきなり大きな声を上げた有栖川さん。さっきからずっと慌てているようだが、何なのだろう。


有栖川「えぇと、安室さんはちょっとここで待っていただけますか!!」


「え、あ、はい」


勢いに乗せてそう言ってくる有栖川さん。いや、勝手に入るわけないでしょう。


では行ってきますね!!そう言い風のように鍵を開けて入っていった。


「……大丈夫か?」


それからすぐに、声がこちらまで聞こえるほどの彼女の悲鳴のような声が響いてきた。





有栖川「ちょッッ先生大丈夫ですかッッ!?」





「Aさん!!!有栖川さん!!!大丈夫ですか!!!」


ジタバタと物音が聞こえてくる。


「入りますよ、いいですね!!」


返事を聞かずに玄関を開ける。


有栖川「ちょっちょっと待っ……」


焦りながら走ってこちらの玄関にきた有栖川さん。


「Aさんは?」


有栖川「あ、え、えぇっと……寝ていて……」


「寝てるんで……す……ッ!?有栖川さん!!上がりますよ!!」


有栖川「あッッッ!!」


玄関に続く廊下の先、部屋のドアが開かれ電気が付いている。


そして、ちらっと見えた……床に落ちている、女性の手。




「Aさんッッ!!」



思った通り、倒れていたAさん。



だ、が……




「……」


有栖川「……」




すやすやと、寝息が聞こえる。


……寝てるな。


「……運びましょうか」


有栖川「……お願い、します」


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ゆきな☆(プロフ) - paruさん» コメントありがとう御座います!嬉しいです! (2021年5月22日 9時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
paru - めっちゃ好きです!凄く面白かったです! (2021年5月21日 21時) (レス) id: 43a47d8e0f (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ゆきな☆ | 作成日時:2020年11月6日 11時

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