episode.25 ページ25
◇貴方side
「……ごちそうさまでした、お会計お願いし…」
安室「あ、ちょっと待ってください」
ごそごそとスマホを取り出した彼、少し操作をして画面を向けてきた。
安室「これ、一緒に行きませんか？」
これは……スイーツビュッフェか。
安室「Aさん、スイーツ好きでしょ？前から行きたかったんですけど、男一人だと目立ってしまうじゃないですか。だから、一緒に行きませんか？」
「……誘う人、間違っていますよ」
周りにもいるでしょ、この人は顔が広そうだし。
安室「僕は、Aさんと行きたいんです」
「……」
普通なら、即断っていた。
だけど、こういうのに誘われるのはこの国に来て有栖以外初めてかもしれない。
安室「難しい、ですか？まぁ人も多いですし、無理にとは…」
「……あの……」
安室「……Aさん？」
何て言えば、いいのだろうか……こういう時って。
「……日差しが強くない日、で、混まない時間帯、でしたら……」
安室「……！？いいんですか！！ありがとうございます！！」
「……」
ぽかん。としてしまった。
ここまで喜ばれるとは……あまりにも、想定外で。
……想定外過ぎて頭を一度シャットダウン、再起動しなければいけない勢いだ。
安室「……Aさん？」
「……」
安室「え、Aさん？？」
「……」
安室「だ、大丈夫、ですか？？」
「……大丈夫です」
もう遅いですから送りますよ、そう言われ断ったが半ば強引に車に乗せられ自宅まで送ってもらった。
「……」
自分、らしくない。
……いや、そもそも自分らしいとは一体何なのだろうか。
そう思いつつ、いきなり鳴り出したスマホに出た。
「はい。……えっ――」
．
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ゆきな☆(プロフ) - paruさん» コメントありがとう御座います！嬉しいです！ (2021年5月22日 9時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
paru - めっちゃ好きです！凄く面白かったです！ (2021年5月21日 21時) (レス) id: 43a47d8e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきな☆
| 作成日時：2020年11月6日 11時
