覆面作家S氏。

episode.16 ページ16

◇貴方side



有栖川「いや〜先生からお食事のお誘いがあるなんて夢みたいですよ〜！しかも外食！」


「煩い、先生やめろ」


有栖川「あっ、花子、さん；？」


「バレちゃってるからいいよ、もう。あんたのせいでね」


有栖川「すみません……！！」


そうして、歩いて見えてきたのは喫茶店ポアロ。


安室「あ、いら……っしゃいませ！また来てくださったんですね！有栖川さん、Aさん！」


「……裕也ですか」


安室「えぇ、そうですよ。早乙女Aさん、ですよね？」


「……はい」


安室「お席にご案内いたします！」


そう言って、窓側とは違った席に案内してくれた。気を遣ったのか。日傘とサングラスをしてるから。


有栖川「それにしても自分から外に出るなんて、何かあったんですか？」


「……だって、裕也が」




風見『何降……安室さんとコナン君に迷惑をかけてるんだ！！』


『……私悪くない。向こうが仕掛けてきた。まぁ、意地悪もしちゃったけれど……』


風見『とりあえず、勘違いさせてしまったのは事実なんだから謝ってこい！！外に出たくないなんて言わせないぞ』


『……』


風見『返事は？』


『……はい』


風見『よろしい、明日はポアロにいらっしゃるから行ってこい』


『……はぁい』




有栖川「さすが風見さんですね。強力ですよ」


「煩い」


コナン「あ！おねえさん！」


ほらほら来たよ、猫被りな自称名探偵。いきなり横に座ってくるな。


コナン「この前はごめんなさい、煩くしちゃって……」


「いいよ、こっちも悪かったよ」


コナン「ほんと！？許してくれるの！！」


「……」


コナン「じゃあ仲直りの印に連絡先教え…」


「その猫かぶりを何とかしろって言ったよね」


コナン「僕小学生だからよく分からな…」


「私、レモンパイ、ミルクティー」


コナン「……お姉さん酷くない？」


「有栖は？」


有栖川「あ、じゃあ私はこのチーズケーキにしようかな。あとカフェオレ。安室さーん！」


安室「はい！」


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