episode.15 ページ15
◇貴方side
有栖川「先生こんにちは〜！原稿受け取りに来ました〜！」
「……」
煩いのが来た。寝起きなんだからトーン下げなさいよ。
有栖川「あらごめんなさい、おはようございますでした？あ、ゲラ持ってきましたよ！あと、これどうぞ！」
「……なにそれ」
彼女が持っていたのは、以前彼女が持ってきたデザインの袋。ポアロだ。形からして、ケーキの箱が入っている。
「……どうしたの」
有栖川「これ、安室さんからです！バッタリ会って、これを渡してくださいって！」
「……」
中には、美味しそうなショートケーキとプリンふたつ。あと焼き菓子もいくつか入っていた。
有栖川「お詫びだそうです、煩くしちゃってごめんなさいって」
あれから、インターホン連打はなくなって、静かな毎日を過ごしていた。ちょうど原稿も上がって熟睡できていた。
有栖川「できれば直接言いたいんですけどねって言っていました。お仕事の邪魔になりそうだって申し訳なさそうな顔してましたよ」
「……有栖、食べる？」
有栖川「えっ」
「食べないの」
有栖川「食べます食べますっ！！」
「お湯沸かして」
うっそ、先生どうしちゃったのって顔で準備をしていて。確かにスイーツを一個譲るなんて事したことないかも。なんて思いながら気に入っている紅茶の準備をして。
……なにこれ。袋の中に入ってるこれは、カードか。
�牴燭盥佑┐困鉾僂�してしまってごめんなさい。お詫びと言っては何ですが、良ければ食べてください。またのご来店お待ちしています。 安室��
「……美味しい」
有栖川「気に入ってもらえたようですね、じゃあ私から言っておきますね」
「うん」
有栖川「(先生、嬉しそうだなぁ……♡)」
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ゆきな☆(プロフ) - paruさん» コメントありがとう御座います！嬉しいです！ (2021年5月22日 9時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
paru - めっちゃ好きです！凄く面白かったです！ (2021年5月21日 21時) (レス) id: 43a47d8e0f (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆきな☆
| 作成日時：2020年11月6日 11時
