episode.190 ページ40
◇貴方side
ピンポーン、と私の家のベルが鳴った。
「こんにちは安室さん」
安室「こんにちは。お邪魔します、Aさん」
あれから３日後。安室さんとの約束の日になった。
ついこの前にベルさんとヒロさんと、安室さんの話をしてしまったから変に緊張するんだよなぁ。昨日全力でお掃除とかしたし。コーヒー淹れる手が震えそうだ。
「豆はどれがいいですか」
安室「そうですね、このブルーマウンテンにしましょうか」
「了解です、座っててください」
安室「楽しみですね、Aさんが僕だけの為に淹れてくださるなんて」
満面の笑みなのだが。
安室「あ、コーヒーに合うお菓子も持ってきたんです。僕の手作りですよ」
え、まじか、嬉しすぎますよ。手作りなんて。
「……あの、視線が」
安室「あ、ごめんなさい。とても手際がいいなと思って」
いやいやいや、貴方に言われたくないですって。
そうして、淹れ終わって彼の前に出すと耳としっぽの幻影が見えるように喜んでくれて。めっちゃしっぽ振ってるな。
「お口に合いましたか？」
安室「はぁ、とても美味しいです」
顔緩みまくってますよ、イケメンさん。
……可愛いな。なぁんて絶対、口が裂けても言えない。なぁんて思っていた時、
「……ん？」
部屋の内線がいきなり鳴り出した。ふろんとからかしら。
「はいもしもし」
フロント『フロントでございます、Aお嬢様へお荷物が届いています』
「荷物、ですか……」
荷物なんて、どこからだろう。何も頼んでないし……
フロント『青葉英子様からです』
青葉英子……聞いた事ないな。
「直ぐに取りに行きます」
フロント『お届けいたしますよ』
「え、でも」
フロント『もうスタッフがそちらに向かいましたので、お待ちください』
「ありがとうございます」
フロント『いえいえ、お嬢様には日頃から良くしていただいていますから。これくらいは』
「ふふっ、ありがとうございます。お仕事頑張ってください」
フロント『ありがとうございます。では、失礼いたします』
そう言って切れた内線。
でも、荷物、か……
安室「何かありましたか？」
「あ、いえ。荷物が来ているらしくて」
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 699人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「名探偵コナン」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ゆな(プロフ) - なおさん» ありがとうございます！ (2022年1月16日 14時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - ゆなさん» いえいえ。これからも頑張ってくださいね！ (2022年1月16日 14時) (レス) id: b9f10e639b (このIDを非表示/違反報告)
ゆな(プロフ) - なおさん» 困っている様子を作ってみたのですが、分かりづらかったですよね(＞＜)すみません(T ^ T) (2022年1月16日 14時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 文の中の;って何の意味ですか？ (2022年1月16日 13時) (レス) @page43 id: b9f10e639b (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - 渚さん» 本当だ！すみません教えてくださりありがとうございます！ (2021年10月31日 14時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：ゆな
| 作成日時：2020年8月10日 9時
