episode.108 ページ8
◇貴方side
カランカラン、とまたこの店の入り口が開かれた。
「あ、い、らっしゃいませ……」
バーボン「こんばんは、アマレット」
おっとぉぉぉぉぉぉ！？バーボンさんご来店！？ちょっと待って他にお客さんいないから一対一じゃない！？
そして目の前のカウンターに腰を下ろしちゃったトリプルフェイス。
バーボン「先日は申し訳ありませんでした、あんな態度を取ってしまって。流石に言いすぎました」
「いっいえ、この世界では疑う事は当たり前ですし、正論でしたし」
バーボン「許してくださるんですね、お優しい」
あ、鼻血でそう。我慢だ我慢。
バーボン「傷は治ったようで良かった、心配してたんですよ？女性ですから、傷なんて残ったら大変ですし」
え、心配してくれてたの？好き。
「ありがとうございます、えっと、何を飲まれます？」
バーボン「そうですね……貴方のおすすめで」
えっ、おすすめ……？
ライのロック……？いやいや駄目駄目駄目！！殺される！！
「……どうぞ」
バーボン「ありがとうございます……これは、アマレットですか」
キランと目を輝かせた金髪ゴリラさん。
バーボン「へぇ」
あ、やばたにえん。
ごめんなさい、違うんです。ちょっとした出来心なんです。深い意味はないんです。なのでそんな怖い(けれど色気たっぷりの)目で見ないでぇぇぇぇｯｯ！！！
バーボン「次も同じものを」
グラスを煽って一気に喉に流し込む姿がもう何とも言えないくらい色気が駄々洩れ。死にそう。
バーボン「ジンが、名前だけ与えたという話は聞いていました。組織には入っていないと。驚きましたよ。あのジンが」
「あ、あぁ。私も吃驚したんです」
そりゃあ、いきなりだったからね。でも、ジンさんからの素敵なプレゼントは気に入ってます。ジンさん大好き結婚して。
バーボン「あの人と親しい人物がいたことにも驚きますが、そしたら僕とも仲良くなってほしい所ですね。ジンにちょっと妬けちゃいました。ははっ」
……えっ、今なんて言った……？？？
そして、アマレットを注いだグラスを彼の前に置いた瞬間。
バーボン「初めて会ったんです。もっと、貴方の事が知りたい」
右手を、掴まれた。
そう、掴まれた。
〜〜〜〜〜ｯｯ！？！？
ちょっと待ってちょっと待ってちょっと待ってｯ！？！？
えっ、これハニトラｯｯ！？！？ハニトラなのｯｯ！？！？
．
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ゆきな☆(プロフ) - 明里香さん» 教えて下さりありがとうございます！すぐ直します！ (2020年11月4日 16時) (
レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 143話に誤字がありました。「部屋にいは」ではなく、「部屋には」です。 (2020年11月4日 16時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - 明里香さん» わ、ほんとだ！？教えて下さりありがとうございます！！直ぐに直しますね！！ (2020年10月28日 9時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
明里香(プロフ) - 126話に誤字がありました。「行かざるおえない」ではなく、「行かざるをえない」です。 (2020年10月28日 9時) (携帯から) (レス) id: 85d4df75a2 (このIDを非表示/違反報告)
ゆきな☆(プロフ) - ナミさん» コメントありがとうございます！喜んでくださって嬉しいです！難しいかもしれませんが頑張ってみます！ (2020年10月17日 16時) (レス) id: eaaa1b941d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆな
| 作成日時：2020年7月24日 9時
